ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー
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ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(Johann Caspar Ferdinand Fischer, 1670年ごろ - 1746年)はドイツ盛期バロック音楽の作曲家。どうやらボヘミア系であったらしいが、生涯については大まかなことしか分かっていない。1695年までにバーデン大公ルートヴィヒ・ヴィルヘルムの宮廷楽長になり、ラシュタットにて没するまでその地位にあった。
フィッシャーの作品のほとんどは、たとえば管弦楽組曲《春の日誌Le journal du printems 》(1695年)が示しているように、ジャン=バティスト・リュリによって実現されたフランス・バロック音楽の影響を示している。20曲の前奏曲とフーガおよび5曲のリチェルカーレからなるオルガン曲集《アリアドネー・ムジカAriadne musica 》は、19の調性とホ調のフリギア旋法が使われており、バッハの《平均律クラヴィーア曲集》の重要な先駆的作品とみなされている(バッハは概してフィッシャー作品になじみがあったようだが、この特殊な作品集を知っていたかどうかははっきりしない)。