ミラクル少女リミットちゃん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキポータル |
漫画作品 |
日本の漫画作品 |
漫画家 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『ミラクル少女リミットちゃん』 (ミラクルしょうじょリミットちゃん) は、永島慎二・ひろみプロダクション(現・おもちゃ箱)原作のSFサイボーグアニメ作品・漫画作品。
目次 |
[編集] 内容
外見は普通の小学生の女の子、実はサイボーグの西山リミットが学校生活など日常生活のトラブルを時にはサイボーグの能力を使って解決する物語。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] 概要
厳密には、漫画家永島慎二・企画集団ひろみプロ原作のアニメ作品および、当該アニメの漫画化作品だが、漫画化作品の学年誌への連載開始は1973年8月発売の9月号で、同年10月のアニメ作品放送開始よりも早いという逆転が起きている。
2006年にDVD化された。それまでは、再放送・市販ビデオ・ムック本などの通常考えられる方法によって本作品を鑑賞する機会は、皆無に近かった。
イタリアではCybernellaというタイトルで紹介されたらしい(イタリア語Wikipedia“Cybernella”参照)。
2008年3月から6月まで、東映チャンネルの「わくわく!!アニメタイム」にてニューマスター版で再放送された。
[編集] ストーリー
西山リミットは、小学4年生の夏休みのとき、飛行機事故で瀕死の重傷を負い、科学者の父親によってサイボーグ手術を受けることにより、九死に一生を得る。リミットは、秋学期からは、サイボーグとしての能力を使い、日常のトラブルを解決する。
またリミットがサイボーグであることは秘密であり、自分がサイボーグであるというコンプレックスに苦しむこともある。
[編集] TVアニメ
[編集] 放送時間
1973年10月1日 - 1974年3月25日にNET系で、毎週月曜日19:00 - 19:30に全25話が放映された。
東映動画の魔女っ子シリーズの第6弾。
[編集] 登場人物
- 西山リミット-利美(声:栗葉子)
- 西山博士(声:柴田秀勝)
- トミさん(声:野沢雅子)
- グー(声:千々松幸子)
- 湯本みどり(声:千々松幸子)
- 浅見信子(声:山本圭子)
- 浅見友男(声:坪井章子)
- チー坊(声:坪井章子)
- 栗本ジュン(声:神谷明、塩屋翼、山本圭子)
- 石橋隆太(声:肝付兼太)
- 石橋綾子(声:坪井章子)
- 竹下光子(声:吉田理保子、千々松幸子)
- 乙姫先生(声:坪井章子)
- 金時先生(声:矢田耕司)
[編集] スタッフ
- 製作担当:江藤昌治、三沢徹夫
- 企画:高見義雄
- 原作:永島慎二、ひろみプロダクション
- 漫画:池原成利、奥村真理子、志村みどり
- 脚本:辻真先、雪室俊一、原麻紀夫、安藤豊弘、城山昇
- 音楽:菊池俊輔
- NETプロデューサー:宮崎慎一、小澤英輔
- 背景:スタジオコスモス、サンアートスタジオ、ムツゴロー、アトリエローク、他
- 撮影:目黒宏、片山幸男、平尾三喜、菅谷英夫、他
- 編集:古村均、井関保雄
- 録音:二宮健治
- 効果:協立音響
- 選曲:宮下滋
- 製作進行:岸本松司、松浦錠平、的場節代、他
- 現像:東映化学
- 美術:山崎誠、土田勇、内川文広、井岡雅宏、福本智雄
- キャラクターデザイン:小松原一男
- 作画監督:小松原一男、菊池城二、奥山玲子、不破八芳、岡田敏靖、端名貴勇、木暮輝夫、野田卓雄、江藤文男、田島実、角田紘一、上村栄司
- 演出:田宮武、明比正行、大谷恒清、古沢日出夫、岡崎稔、宮崎一哉、山口康男、笠井由勝、茂野一清、勝間田具治、遠藤勇二
- 制作:東映、NET
[編集] 主題歌
- オープニング:「幸わせを呼ぶリミットちゃん」(作詞:岩谷時子、作曲・編曲:菊池俊輔、歌:大杉久美子、ヤング・フレッシュ)
- エンディング:「センチなリミットちゃん」(作詞:岩谷時子、作曲・編曲:菊池俊輔、歌:大杉久美子)
アニメ本編が長らく映像ソフト化されなかったのに対し、主題歌と副主題歌は1990年代半ばごろから度々CD化されていた。1960 - 70年代のいわゆる「東映動画魔法少女アニメ」の主題歌等を収録したCDには本作の主題歌等も含まれた。
主題歌は3拍子で、ダンシングブーツを履いたリミットちゃんが踊る映像とともに高く評価されている。
[編集] サブタイトルリスト
- おてんばさんこんにちは
- なんだか変だぞ
- 見られちゃったワ!?
- 転校生はライバル
- ぼくのおヨメさん
- パパ大嫌い!!
- 落葉とバイオリン
- ほんとの秀才
- 変身!エラーマン
- 夢がいっぱいわたしのリュック
- ボスのような男になりたい
- チャペルの天使
- あの町この町暮れの町
- それでも女の子
- 学校裏門なみだ門
- 誘拐
- おんどりのタマゴ
- 乙姫先生大ピンチ
- 幻の狼
- スケートの女神
- 消えたマジック・ベレー
- 春を呼ぶ愛の歌
- 走れラクガキ鉄道
- さよならキャプテン
- おめでとう!先生
[編集] 初期設定
初期は、リミットの寿命はわずか一年という設定だった。「リミット」という名前はこの命のタイムリミットから命名されたものである。 この設定には二通りの説があり、一つは「リミットの生命エネルギーそのものの残存量が一年であるため、これ以上の延命は不可能」とするもの、もう一つは「現時点でのサイボーグ体の稼動時間は一年だが、サイボーグ手術の技術改良によっては再度の延命が可能」とするものである。
設定がまだ固まらない段階で当時の番組紹介雑誌等に書かれてしまったため、アニメを見た当時のファンには違和感を感じた者もいた。また、番組の視聴率は低迷したため、一年間の放送は事実上困難となった。結局この設定は企画段階から東映、NET側に大幅に軌道修正され、無難な学園ドラマに落ち着く事となる[1]。
[編集] 前後番組
NET系 月曜19:00枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
ミラクル少女リミットちゃん
|
[編集] 漫画
[編集] 掲載誌
いずれも連載期間は昭和48年9月号 - 昭和49年3月号。なお、単行本化はされていない。
- 小学一年生 - 作画は池原成利。
- 小学二年生 - 作画は奥村真理子。
- 小学三年生 - 作画は池原成利。
- 小学四年生 - 作画は志村みどり。
永島慎二作画による漫画連載は行われなかった。
[編集] リミットの能力等
[編集] ミラクルパワー
- ミラクルパワー
- ミラクルラン
- ミラクルジャンプ
- チェンジフェイス
[編集] アイテム
- マジックペンダント
- マジックベレー
- フライングバッグ
- 透視コンパクト
- ダンシングブーツ
- フラワーリング
- あぶり出しリップクリーム
[編集] リミットのペット ロボット犬「グー」
- 飛行機能
- 脚部伸縮機能
[編集] 脚注
- ^ バンダイ「魔女っ子大全集〈東映動画篇〉」14Pより