マスクとベルガマスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
交響曲 - ピアノ協奏曲 |
ピアノソナタ |
ヴァイオリン協奏曲 |
ヴァイオリンソナタ |
弦楽四重奏曲 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
『マスクとベルガマスク』(Masques et Bergamasques)作品112は、ガブリエル・フォーレ作曲の舞台音楽、およびそれをもとにした管弦楽組曲。モナコ大公アルベール1世の依頼により1919年作曲。
目次 |
[編集] 概要
- 原作:ポール・ヴェルレーヌ「艶なる宴」
- 台本:ルネ・フォーショワ
- 演出:ラウル・ギュンスブール
- 指揮:レオン・ジェアン
- 初演:1919年4月10日、モンテカルロ
[編集] あらすじ
ポール・ヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」を元に、ルネ・フォーショワが舞台劇として編纂。
イタリア演劇の登場人物である喜劇役者アルルカンやコロンビーナたちが舞台装置の上で楽しんでいると、普段は観客の役である役者達がやってくる。そして普段は目立たない彼らの方が劇を演じ、喜劇役者達を楽しませることになる。
[編集] 音楽
当初、この作品が数多く演奏されることはないであろうと考えたフォーレは、劇中で使用される楽曲の大部分に、過去に作曲した管弦楽曲や合唱曲、歌曲を用いた。全8曲のうち4曲(3, 4, 6, 8)は過去の作品の再利用であり、2曲(1, 7)には元となった作品が存在するため、完全な新曲は2曲(2, 5)のみである。
- 序曲(Ouverture) - 1868年作曲の「交響的間奏曲」が基になっている。
- パストラール(Pastorale) - 1919年作曲の新曲。
- マドリガル(Madrigal) - 1883年作曲の合唱と管弦楽の曲(作品35)。
- いちばん楽しい道(Le plus doux chemin) - 1904年作曲の歌曲(作品87-1)。
- メヌエット(Menuet) - 1918-19年作曲の新曲。
- 月の光(Clair de lune) - 1887年作曲の歌曲(作品46-2)。
- ガヴォット(Gavotte) - 1869年に作曲された未発表のピアノ曲が原曲。
- パヴァーヌ(Pavane) - 1886-87年作曲の管弦楽曲(作品50)。
[編集] 組曲
フォーレは上記の楽曲の中から、作品番号を持つ旧作を除いた「序曲」「メヌエット」「ガヴォット」および「パストラール」の4曲を抜き出して、管弦楽組曲に編曲している。組曲の初演は1919年11月16日。
[編集] 参考文献
- 全音楽譜出版社「フォーレ 組曲《マスクとベルガマスク》」(楽譜)内の解説(ロバート・オーレッジ/著、遠山菜穂美/訳)
[編集] 関連項目
- ベルガマスク組曲 - クロード・ドビュッシーの楽曲。同じ「艶なる宴」を原作とする作品。