マジカルハロウィン
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マジカルハロウィンとは、2007年7月にKPEから発売されたパチスロ機(5号機)である。保通協における型式名は「マジカルハロウィンJC」。略称「マジハロ」。
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[編集] 概要
オリジナルキャラクターが活躍するノンタイアップパチスロ機。声も人気声優の堀江由衣らを起用。登場前から、萌えスロ好きなパチスロファンに注目される。その一方で、最高設定の機械割が約118%(解析値)に達するハイスペック機であり、出玉の多さを求めるパチスロファンからも注目されている。
パチスロメーカーとしては後発といえるKPEだが、上記の特徴から着実に設置台数を増やし、約2400店舗(2008年1月現在、P-WORLD調べ)に設置され、KPEの代表作となった。
[編集] スペック
- AT・RT・小役同時抽選機能を搭載している。同時抽選対象役はスイカ、共通9枚役、リプレイの3つ。スイカが最もボーナスに当選しやすく、当選した場合はBIG BONUSが確定、更に後述のカボチャンスにも当選しやすい。また、ボーナス単独当選もある。
- 通常時は3枚掛け遊技が基本だが、2枚掛け遊技も可能。ただし、2枚掛けだとスイカ・3色チェリー・単独9枚役・ボーナスの抽選を一切行わなくなる。
- BIG BONUS(赤7揃い)は、253枚を超える払い出し(純増208枚)で終了する。BONUS GAME(7・7・BAR揃い)は、69枚(純増56枚)を超える払い出しで終了する。どちらも内部的にはCTであり、右リールが即時停止するが、ボーナス中に入賞する役は左リールに停止するチェリーのみで、CTのリール制御の影響を受けない。
- BONUSの合成確率は1/168(設定1)~1/164(設定6)と高めに設定されており、かつ設定差が少ない。
- 3択の9枚役とパンク役(チェリー)を完全ナビするARTカボチャンスを搭載しており、パンク役成立時にパンク役を揃えるか、またはゲーム数到達時に死神に倒されるまで継続する(死神に倒された場合は、次GのレバーON時にアリスがカットインし、復活する可能性もある)。1Gあたりの純増枚数は0.7枚。パンク役成立時にパンク役を揃えてしまうと強制終了となるが、まだカボチャンスの残りゲーム数がある時にパンクした場合は、次回BONUS後にその残りゲーム数のカボチャンスに突入する。カボチャンス中のBONUS当選によるゲーム数の上乗せもある。カボチャンス終了(ART自体が終了した場合を除く)後はカボチャレンジに必ず突入する。
- カボチャンスは、BONUS中レバーON時にまじかるちゃんすが発生すると突入する(まじかるちゃんすは高確率ゾーン滞在時にBONUSを引くか、高設定になっていく程発生しやすい)。BONUS GAMEは、カボチャンス及びカボチャレンジ中に当選した場合のみ抽選を行う。まじかるちゃんすで得た宝箱は、金>銀>銅の順でより長い上乗せが期待でき、銀は100G以上確定、金は200G以上が確定する。カボチャンスは最低でも50G継続し、金の宝箱出現の時のみ1,000G当選の可能性がある。まじかるちゃんすが発生しなくても内部的にカボチャンスに当選している場合もある(まじかるちゃんすが発生する確率は当選時の約50%)。
- カボチャンスに当選しなかった場合はBONUS終了後RTのカボチャレンジに必ず突入し、ナビ無しによる自力昇格のチャンスとなる。1Gあたりの純増枚数は0.2枚。この時に3択チェリー成立時に自力でチェリーを8回連続で外すとカボチャレメーターが一杯になり、50Gのカボチャンスに昇格する(理論上での自力昇格確率は約3.9%)。BONUS非重複のスイカ成立時に必ず発生するデカカボアタックからのみ、1/3で50Gのカボチャンスに昇格する。それ以外の場合は、連続演出に発展する。カボチャレンジ中の連続演出後にカボチャンスに入った場合は、チェリー外しの8回目、もしくはスイカによるカボチャンス当選が連続演出中に起こったときであり、やはり50G固定となる。
- 通常ゾーン・高確率ゾーン・魔界ゾーンを行き来し、通常から高確率ゾーンには100ゲーム毎に80%で突入抽選を行い、高確率ゾーンはリプレイの一部で転落する。通常魔界ゾーン以外は液晶上でゾーンの違いを見分ける事は出来ないが、唯一お化けが高速で横切れば高確率ゾーン滞在中と判断できる。魔界ゾーンへはBONUS非重複のスイカ成立時に1/50で移行し、必ず30ゲーム継続する(魔界ゾーンへの扉が開いてそのまま演出に発展した場合は、BONUS重複のスイカが確定する)。
- 魔界ゾーン時にBONUSを引くと、BONUS5回ループ確定のスーパーカボチャンスに突入する(正確には魔界ゾーン時に引いたBONUSも1回に入るため、BONUSを残り4回引くまで継続する)。実質的な突入確率は約1/36,680。この間に当選したBONUS中も上乗せの可能性があり、当選した場合最後のBONUS終了後に通常のカボチャンスへ移行するが、確率は通常時に当選したものより低く設定されている。さらに、この間に引いたスイカの1/3で50Gの上乗せがある。通常のカボチャンスと同じく、パンク役成立時にパンク役を揃えてしまうと強制終了となるが、次回BONUS後にまだBONUSの残り回数がある場合は再び突入する。
- 通常ゾーンにおけるカボチャンス突入率に奇数設定と偶数設定に差があり(奇数は突入率低・偶数は突入率高)、代わりに突入した際の継続率は奇数設定の方が高めである。したがって偶数設定は穏やかな出玉推移、奇数はメリハリの激しい出玉推移になりやすいというゲーム性の変化がつけられている。また、これにより他機種より比較的短時間にて設定の看破がある程度可能。
[編集] 登場人物
- アリス(声:堀江由衣)
- 見習い魔法使い。まだ上手に魔法が使えない。10年前のハロウィンの夜に起きたある事故により、両親や周りの人間が行方不明になってしまう。アリス自身もその前後の記憶を失ってしまっている。
- ブーモリ
- アリスの使い魔。口癖は「ぶ!」。召還儀式に失敗し、手違いでこの姿になってしまったらしい。そのショックで記憶や言葉を失ってしまったが、実はその正体は・・。
- カボちゃん
- アリスの家に昔から住み着いている生物?正体は不明だが、ハロウィンの夜になると特別な力を発揮。口からいろんなものを吐き出す事もある。
- ローズ(声:富沢美智恵)
- アリスのライバル。自慢の魔法でアリスの邪魔をしたり、バトルを挑んだりしている。アリスとは幼なじみだが、ある事がきっかけで敵対意識を持つようになった。
- 死神(グリムリーパー)
- ローズと契約を結ぶ上級モンスター。あらゆるモンスターに一目置かれる孤高の存在。実は寂しがりやでちょっぴり頭も弱い。ローズとの契約の報酬は月に一回のデート。
- ドラキュラ
- アリスによって召還される3バカトリオの1人。3人の中で1番弱い。
- ウルフ
- アリスによって召還される3バカトリオの1人。3人の中で2番目に強い。
- フランケン
- アリスによって召還される3バカトリオの1人。3人の中で1番強い。
- ルビー
- 魔法ショップの店員。お店演出で出現。
[編集] その他
[編集] 音楽
- 通常時BIG中:「Magical Sky」/ 作詞・歌:Sana 作曲:Sota Fujimori
- カボチャンス・カボチャレンジ時BIG中:「Miracle Halloween」/ 作詞・歌:Sana 作曲ota2
この他、残りカボチャンスが100G以上ある時に引いたBONUS GAMEは、1/3でBGMが変化することがある。
BGM全般は「Magical Sky」の作曲者であるSota Fujimoriが担当。
[編集] パネル
マジカルハロウィンのパネルは、製造時期により4種類ある。
- 初期パネル(2007年7月、特に愛称はない)
- マジカルバニーパネル(2007年8月)
- ハッピーハロウィンパネル(2007年9月)
- ミラクルパーティーパネル(2007年11月)