ホンダ・フォルツァ
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フォルツァ(FORZA)とは、本田技研工業が製造販売している249cc4ストローク単気筒エンジンを搭載したスクータータイプのオートバイである。
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[編集] 概要
本田技研工業が1999年の東京モーターショーに市販予定車として出品されたNSS250が細部の変更が行われ2000年3月にフォルツァの名称で、フュージョンの後継機種として発売された。
スタイルも、シート下の収納スペースや足踏み式のリアブレーキをハンドブレーキに変更されるなど、他社のビッグスクーター同様のスタイルとなった。安全性に関して、ブレーキにCBR1100XX譲りの前後連動ブレーキが採用された。同年7月にはABSとアイドルストップ機能を持つ機種(フォルツァS)も追加され、2002年にはリアボックス付きのモデル(フォルツァT/ST)も追加された。他社がビッグスクーター人気に伴うカスタムモデルも発売されたが、2003年にはカスタムモデル(フォルツァX)も発表された。
2004年にはフルモデルチェンジが行われ、街乗りを意識したデザインの変更やシート下収納スペースの容量の拡大、新機能として、フューエルインジェクション、スマートキーと7月には電子制御方式のCVT(フォルツァZのみ)が採用されたモデルも登場した。
2005年には先代にもあったABSモデルもフォルツァZに加わっており、同年には初代から数え、累計生産台数が3万台を突破した。
[編集] 名前の由来
FORZAとはイタリア語で「頑張れ」等の複数の意味を持つ。
[編集] 車種履歴
[編集] 初代
初代モデルは、フュージョンの後継機種として発売され、スポーティさを前面に打ち出すデザインにされた。
モデル
- スタンダードモデル(STD)
- ファルツァT(リアボックス装備モデル)
- フォルツァS(ABS+アイドリングストップ搭載モデル)
- フォルツァST(上記モデルのリアボックス搭載モデル)
- フォルツァX(バーハンドル、ショートスクリーンのカスタムモデル)
なお海外一部地域では現行機種として販売されているところもある。
[編集] 2代目
2003年の東京モーターショーで発表され,2004年に発売されたSTDモデルが、先代のカスタムモデルであるXである事から見てわかる通り、街乗りを意識したモデルが中心となっている。
変更点
- よりシャープでスポーティなデザインへの変更
- 電子燃料噴射装置の採用
- スマートカードキーの採用
- 電子制御方式CVT「ホンダSマチック」の採用
- 自動シフトアップ機構「Aモード」の採用(2006年型より)
- シート下収納スペースの拡大(62L)、収納スペース内ランプの新設
- ショートスクリーン、バーハンドルの採用
グレード
- フォルツァX(STDモデル)
- フォルツァZ(電子制御式CVT搭載のモデル)
- フォルツァZ ABS(同上のABSモデル)
- フォルツァZ・スペシャル(限定モデル、専用シート表皮や赤いスマートカードキーを採用)
- フォルツァZ・Sパッケージ(カーボン調シート表皮、ゴールドエンブレムなどを採用)
[編集] 3代目
2007年12月25日にフルモデルチェンジ。エンジンは自動車排出ガス規制に適合させるため4バルブに変更され、電子変速機のセッティング変更や外装の全面刷新が行われる。
変更点
- 新設計フレームの採用
- 4バルブエンジン「Evolver 4V」の採用
- 負荷判別制御つきCVT「ホンダSマチックEVO」の採用
- スイングユニット取り付け部に「CCリンク」追加
- フロント収納部の引き出し方法の変更(ノブ式→プッシュ式)
- FM/AMラジオ機能つきビルトインオーディオを採用した「オーディオ仕様車」の設定
グレード
- フォルツァX(STDモデル)
- フォルツァZ(電子制御式CVT搭載のモデル)
- フォルツァZ ABS(同上のABS付きモデル)
[編集] 輸出仕様
海外市場ではJazz(欧州)REFLEX(北米)の名称で発売しているが、欧州では2代目からはフォルツァの名称で統一された。なお北米地区ではフルモデルチェンジが行われず、初代のモデルがREFLEXのまま継続販売中である。
[編集] リコール
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
[編集] 国内
- フォルツァ/Z(公式ページ)
- スペシャルコンテンツ
- ファクトフック(初代)
- ファクトブック(2代目)
- NSS250(元となったモデルでもある)