ベンズアルデヒド
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ベンズアルデヒド | |
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一般情報 | |
IUPAC名 | ベンゼンカルバルデヒド |
別名 | フェニルメタナール ベンゼンカルボキサルデヒド ベンゼンアルデヒド |
分子式 | C7H6O |
分子量 | 106.12 g/mol |
組成式 | |
式量 | g/mol |
形状 | 無色液体 |
CAS登録番号 | [100-52-7] |
SMILES | c1ccccc1C=O |
性質 | |
密度と相 | 1.043(25 ℃) g/cm3, |
相対蒸気密度 | (空気 = 1) |
水への溶解度 | |
への溶解度 | |
への溶解度 | |
融点 | −56.5 °C |
沸点 | 179 °C |
昇華点 | °C |
pKa | |
pKb | |
比旋光度 [α]D | |
比旋光度 [α]D | |
粘度 | |
屈折率 | 1.36460(19 ℃) |
出典 |
ベンズアルデヒド(benzaldehyde)は、芳香族アルデヒドに分類される有機化合物のひとつ。示性式は C6H5CHO、分子量 106.12。IUPAC名は、ベンゼンカルバルデヒド(Benzenecarbaldehyde)。ベンゼンの水素原子一つが、アルデヒド基で置換された構造を持つ。CAS登録番号は [100-52-7]。
融点 −56.5 ℃、沸点 179 ℃ の無色の液体。苦扁桃油(アーモンドの一種から取った薬用油)様の香気を持ち、揮発しやすい。芳香族アルデヒドは特異な臭いを有するものが多いが、ベンズアルデヒドはアーモンド、杏仁(アンズの種)の香り成分である。安価な香料として用いられるほか、抗炎症作用が認められている。酸化されやすく、酸化されると安息香酸になり、表面に膜状様物質として浮かぶ。
[編集] 製法
トルエンを60%硫酸と二酸化マンガンによって穏やかに酸化することで得られる(酸化力が強い場合には安息香酸まで反応が進む)。
[編集] 反応
- 銀鏡反応に対しては陽性、フェーリング液に対しては陰性を示す。
- 水酸化ナトリウムなどの強塩基とともに加熱すると、カニッツァーロ反応によりベンジルアルコールと安息香酸に不均化する。
- 触媒量のシアン化カリウムの存在下に加熱すると、ベンゾイン縮合によりベンゾイン(C6H5C(=O)CH(OH)C6H5)に変わる。