液体
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液体(えきたい)は物質の三態の一つ。物質が液相であるときの状態を指す。物質内の原子あるいは分子の結合する力が熱振動(格子振動)よりも弱くなった状態が液体である。
臨界圧力以下ならば、物質ごとに決まった温度で固体から液体へ構造相転移(一次相転移)する。この固体から液体への転移温度が融点である。また、一定の圧力のまま更に温度を上げると、ある定まった温度で飽和蒸気圧がその圧力に達し、液体内部から気体が発生する。この時の転移温度が、沸点である。逆に温度を下げれば、気体→(液化)→液体→(凝固)→固体となる。但し、融点、沸点は、圧力など外的条件の影響により変化する。
液体状態では、原子、分子は比較的自由かつランダムに動き回っている(→ブラウン運動)。
周期表において常温、常圧で単体が液体である元素は、水銀と臭素のみである。