ベルウッド・レコード (オリジナル)
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ベルウッド・レコード(1971年-1978年注:のちにキングの1レーベルとして名蹟のみ復活。若いアーティストが所属している。)は、キングレコードから独立した元祖ニュー・ミュージックのレーベル。
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[編集] 概要
キングレコードの社員の三浦光紀がニュー・ミュージックを展開していくために(当時は歌謡曲・アイドルが圧倒的セールスを誇り、ポップ、ロック、フォークのアーティストは苦戦していた。山下達郎のシュガー・ベイブ・伊藤銀次のごまのはえなどは顕著な例。)、URCから小室等・はっぴいえんど・あがた森魚・西岡恭蔵・はちみつぱい・山平和彦・高田渡・いとうたかおなどを引き連れてキング・レコードと小室等らアーティストの出資で発足。 (のちに、ニューミュージックは、他社の参入により、フォーク風歌謡曲、フォーク演歌、四畳半フォークの代名詞へと変貌して行き、現在は、そちらのイメージが強くなっている。また、ベルウッド・URC関連の人脈がそれらの一部を手がけていたため、余計にややこしいジャンルとなる。) 当時としては、カラフルなアレンジを施していた。
[編集] 作品
[編集] 六文銭関連
[編集] 高田渡関連
- ブルーグラス・ジャグバンド・カントリー・ディキシージャズ・ロードソング・現代詩を織り交ぜた作品群。
[編集] はちみつぱい・はっぴいえんど・ザ・ディランII
- グレイトフル・デッドや、ヴァン・ダイク・パークスなどの影響や、無国籍サウンドの基礎を形成。
[編集] 西岡恭蔵・細野晴臣
- 骨太なアコースティックロックや、カントリー色のあるポップス。
[編集] あがた森魚・大瀧詠一
- あがた森魚は、英トラディショナルや、キネマ、大正ロマンなどにこだわり、独自の展開の基礎を築く。大瀧は、米国ポップスの影響の強い音楽を展開。
[編集] 友川かずき・遠藤賢司・三上寛
- パンク・ロック・ニューウエーブ・プログレ・劇的展開を取り入れた作品を残す。
[編集] 唐十郎・ピラニア軍団
- 俳優達が唄うアングラ歌謡。
[編集] やしきたかじん
- クニ河内プロデュース。
[編集] その他
[編集] その後
- 1975年小室等は、よしだたくろう・泉谷しげる・井上陽水とフォーライフ・レコード設立。三浦は日本フォノグラムに移籍し、あがたのほかに、矢野顕子、喜納昌吉、めんたんぴんらを見出す。その後徳間ジャパンに移籍しフォノグラム時代の自らの制作音源を買い取りニューモーニングレーベル設立。
- 西岡恭蔵、大塚まさじ、石田長生らはオレンジレコード(オレンジレーベル)設立。
- 細野はティン・パン・アレイ・YMO結成。
- 大瀧はナイアガラ・レーベルを設立。山下達郎、伊藤銀次、布谷文夫らと交流。
- 友川・遠賢はインディペンデントに潜行。
- 三上寛はよりアヴァンギャルドな方向に。
- はちみつぱいは、ムーンライダーズ結成。