ベヨネース列岩
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ベヨネース列岩 | |
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空中写真(1978年) |
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座標 | 北緯31度53分14秒 東経139度55分03秒 |
面積 | 0.01km² |
海岸線長 | -km |
最高標高 | 9.9m |
所在海域 | 太平洋(フィリピン海) |
所属国・地域 | 日本(東京都) |
ベヨネース列岩(べよねーすれつがん)は伊豆諸島の岩礁群。 東京都に属す。別名ベヨネーズ列岩、ベヨネーズ岩礁、ハロース。欧名 Bayonaise Rocks。東京都の直轄であり、都の出先機関である八丈支庁が所管しているが、どの町村に属しているかは未定の状態である。
命名の由来からすれば「ベヨネーズ列岩」となるが、国土地理院発行の地形図や気象庁の「火山データベース」でもベヨネース列岩を採用している(本稿でもそれに倣う)。
目次 |
[編集] 地理
伊豆諸島南部、東京から南に408km、青ヶ島の南約65kmに位置し、3個の烏帽子形の大岩礁と数個の小岩礁から成る。東8kmに位置する海底カルデラ「明神礁カルデラ」のカルデラ縁上に位置するが、形成時期は明神礁カルデラより古い。植生はほとんどない。渡り鳥の休息地でもある。
近海ではしばしば海底噴火が発生している。周辺は黒潮が流れていて好漁場のため、釣り目的で漁船で岩礁に上陸する人もいる。大型の魚が釣れるが、常に波浪にさらされるため、波にさらわれたり海に転落する危険があり、磯釣りに慣れた上級者向けとされる。
[編集] 歴史
1846年にフランスの軍艦「バイヨネーズ」が発見、ベヨネース列岩は発見した軍艦の名前に由来する。1896年以降、火山活動による海面異常や海底噴火がみられ、1906年、1946年、1952年~1953年には付近の明神礁で新島も出現した。この新島は青ヶ島からも遠望できるほどに成長したが、その後荒波に呑まれて海中に没した。
火山活動のため本列岩は危険で、そのうえ常に波浪にさらされ接岸は非常に困難であった。しかし、1953年10月5日にアメリカ海洋観測船「ベアード号」の調査団長がゴムボートで上陸し、岩石採取に成功する。この岩石は日本にも寄贈された。本列岩は波浪で上陸困難だったことから、波浪の巣という意味で別名「ハロース」とも呼ばれるようになった。