ブルースロック
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ブルースロック(blues rock)はポピュラー音楽のジャンルの一つ。1960年代後半にイギリスからロックの進化形としてニューロックと呼ばれるムーブメントが起こったが、その中で特に白人がブルースをロック的なスタイルで表現したものをブルースロックと呼んでいる。
原点はB.B.キングやマディ・ウォーターズ、エルモア・ジェームスらブルースメンの奏でるギターブルースであり、その模倣から始まった。よってエレクトリックギターがバンドの主役となり、歌よりも即興による演奏を長々と聴かせることを主眼としている。スタジオ録音作品を聴くとエレクトリックギターの力強くも繊細な響きを聴かせるというイメージが強いが、実際のライブでは爆音ともいえる大音量で熱狂的な演奏を繰り広げていた。
'60年代後半のごく短期間のうちに一大メジャー化したバンドの多くがハードロックへの過渡的様態を踏んでいることやそのままブルースの様式に止まるものもあって、テクノロジーの進化やビジネスとしての巨大化、その他様々な要因が絡み合い、ブルースロックと呼ばれるものも作品毎に見れば必ずしもひとつの特色で括る事は出来ず、他ジャンルとの線引きの難しい面は指摘される。また同じブルースでも'65年頃までにすでにメジャーであったローリング・ストーンズやアニマルズなどを、とりたててブルースロックという範疇に組み入れる習慣は無いことから見ても、ブルースロックという語は厳密な音楽ジャンルというよりは、'60年代後半における英米ロックの潮流と大把みに位置付ける事が一般的である。
代表的なアーティストとして、ジョン・メイオール、ポール・バターフィールド、ヤードバーズ、クリーム、フリートウッド・マック、サヴォイ・ブラウン、フリー、テン・イヤーズ・アフター、ジョニー・ウィンターらの名が挙げられる。
レッド・ツェッペリンやエアロスミスもそもそもはブルースロックであり、これをハードロックへと進化させたことで一時代を築いている。またアメリカではカントリーなど南部特有の音楽と融合して発展し、サザンロックと呼ばれるスタイルが作り上げられた。