ブライアン・ジョゼフソン
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ブライアン・D・ジョゼフソン(Brian D. Josephson、1940年1月4日 - )は、イギリスの物理学者。ケンブリッジ大学教授。
1962年、まだケンブリッジ大学の大学院生であったとき、演習問題を解く過程で、超伝導体同士のトンネル効果(ジョセフソン効果)の計算式を導き出した。これは、スイッチング速度が極めて速いため、シリコン素子を超える超高速コンピュータ素子としてのジョセフソン素子への応用が期待されている。
1973年、ジョゼフソン効果に関する研究で江崎玲於奈らと共にノーベル物理学賞を受賞。
その後、量子力学の難問に取り組みながら、生命及び精神に関する研究を行なうようになる。 エルヴィン・シュレーディンガー、ニールス・ボーアやヴォルフガング・パウリなどのように、ノーベル物理学賞受賞後に生命や心の研究に向かう研究者が多いが、ジョセフソンもその一人といえるだろう。
現在、キャベンディッシュ研究所、凝縮系物質理論部門において、Mind-Matter Unification Projectを推進している。
ロジャー・ペンローズなどの量子脳理論では、脳内のマイクロチューブルの中で量子状態の崩壊が起こり、意識が生じるとされているが、ジョセフソンは心や生命を説明するためには、従来の量子力学を大幅に拡張するか、もしくは全く新しい理論、新しい物理学が必要であると主張する。現代の還元主義的量子論ではなく全体的な理論が必要であり、また言語・音楽などのように定式化できないものまで含むような理論も必要であるとする。
[編集] 著作
- 「ノーベル賞科学者ブライアン・ジョセフソンの科学は心霊現象をいかにとらえるか」(訳:茂木健一郎・竹内薫、徳間書店):ISBN 4-19-860702-8
- 上記著作の原タイトルは、The Paranormal and Platonic Worldとなっている。直訳すれば、「科学をこえた精神的世界」。内容は、量子論の限界から生命・意識・哲学・音楽・などに関するものまで幅広い。特にノーベル賞の内容とも関わる、量子の非局在性が生命現象や意識状態に関わる可能性を指摘している。意識状態の伝達であるテレパシーにも触れているため、出版社が販売促進のために人目につきやすい日本語タイトルをつけたものと思われ誤解を受けやすいが、量子論と拡張された科学に基づくきわめてまともな議論が行われている。
[編集] 関連事項
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