フードエックス・グローブ
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場
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略称 | FXG |
本社所在地 | 東京都新宿区箪笥町22番地 |
設立 | 1998年5月12日 |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 持株会社 |
代表者 | 代表取締役 荻田築 |
資本金 | 37億9000万円 |
従業員数 | 21人(2006年12月現在) |
主要株主 | 株式会社伊藤園 80.5% |
主要子会社 | タリーズコーヒージャパン株式会社 100% クーツグリーンティ株式会社 50.5% |
関係する人物 | 松田公太(創業者) |
外部リンク | http://www.foodxglobe.co.jp/ |
フードエックス・グローブ株式会社(FOODX GLOBE)は、飲食店の経営・フランチャイズ展開を行う事業会社を統括する持株会社である。現在は、株式会社伊藤園の子会社。本社所在地は東京都新宿区(東京都港区赤坂の赤坂ツインタワーから移転)。
[編集] 概説
1998年(平成10年)5月12日に米TULLY'S COFFEE CORPORATIONの日本法人「タリーズコーヒージャパン株式会社」として設立し、2001年(平成13年)7月には、当時飲食業界最速の記録を更新してナスダックジャパン(現ヘラクレス)へと株式上場を果たした。
2002年(平成14年)8月1日に現社名に変更、タリーズコーヒーの営業を会社分割で新設子会社(こちらが現在のタリーズコーヒージャパン株式会社)に移管し店舗展開を推し進める他、緑茶を中心とした「クーツグリーンティー」、中国スイーツを中心とした「爽好果(シャンライカ)」をオープンさせた。
2003年(平成15年)9月に「経営戦略上」の理由からMBOを行って上場廃止をする。これは米TULLY'S COFFEE CORPORATIONが債務超過の状態に陥っていること、また株主等の様々なしがらみから解かれることで、より積極的な経営展開を行いたいという考え方の下で実施された。なお、2005年(平成17年)8月に子会社のタリーズコーヒージャパンが米TULLY'S COFFEE CORPORATIONからタリーズコーヒーの日本における商標権、営業権などの各種ライセンス権利を譲り受けて、完全独立を果たしている。
2006年8月29日、SBIホールディングスの子会社、SBIキャピタル(代表取締役:北尾吉孝)へ第三者割当増資(17.1%)を行い、再び上場への動きを見せていた。
しかし一転して、2006年10月25日と26日にわたり、株式会社伊藤園が有限会社AC-T Holdingなどからフードエックス・グローブ(FXG)の株式51%を取得し、同社の子会社となった。2006年10月24日発売の雑誌・週刊ダイヤモンド(10/30号)にて掲載された記事によれば「伊藤園は今月末にも、コーヒーチェーン『タリーズ』を運営するフードエックス・グローブ(FXG)の発行済株式の36%を取得し、傘下に収める。買収額は50億円前後になる模様。すでにFXGの松田公太社長から約4%の株式を取得しており、近く、FXGの約3分の1の株式を保有するエーシーキャピタルからも全株を譲り受ける」。「大証ヘラクレスに上場していたFXGは2004年1月、株式を非公開化し、米タリーズとの経営統合の後に米ナスダックに上場する予定だった。だが、計画は頓挫。その後、FXGは経営の多角化に乗り出したが振るわず、社内では松田公太・FXG社長の責任を問う声が高まっている。FXGは今後、コーヒー以外の周辺事業の売却も検討する」。2007年6月8日には、SBIキャピタル系のSBI Value Up1号有限責任投資組合から株式を追加取得して、80.5%の株式を取得するに至った。
[編集] 傘下会社
- タリーズコーヒージャパン株式会社 - 会社分割により設立された完全子会社
- クーツグリーンティー - 抹茶ラテなどの緑茶専門店。
- 爽好果 - トゥーランドット游仙境の脇屋友詞総理長とのコラボレーションによる中国スイーツ&ドリンク専門店。2005年9月10日営業開始(新宿三越アルコット)、2007年1月26日営業終了。