フランク・フレデリクス

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オリンピック
陸上競技
銀	1992	男子100 m
銀	1992	男子200 m
銀	1996	男子100 m
銀	1996	男子200 m

フランク・フレデリクス（Frank Fredericks, 1967年 10月2日 - ）は、ナミビアの元陸上競技者で、短距離（特に200m）が専門。競技中のポーカーフェイスぶりから、“ナミビアの鉄仮面”の異名をとる。夏季オリンピックに3度出場し、銀メダルを計4つ獲得。1993年の世界陸上選手権では200mで優勝したものの、国際大会では2位を記録することが多く、“シルバーコレクター”と呼ばれることもあった。特に1996年のアトランタ五輪200mでは当時の世界記録にあと0.02秒に迫る19秒68を記録するが、残念ながら同走のマイケル・ジョンソンが19秒32という10年以上経っても未だ破られる気配のない驚異的な記録をマークしたために金メダルを逃している。また同じ大会の100mでも銀メダルを獲得したが、同走のドノバン・ベイリーが当時世界新記録・現在のオリンピック記録及び世界歴代4位となる9秒84をマークして優勝している。このように世界記録更新という光のあたる表舞台に生じた影のようなあまりにも悲運な名スプリンターであった。

選手としての活躍もさることながら、彼の温厚な性格や、若手選手の育成のみならず恵まれない人々への援助を惜しまないことなどから、陸上競技関係者の間では人望が厚い。アメリカ合衆国のブリガムヤング大学への留学経験もある。2004年から国際オリンピック委員会の選手委員を務めており、同年に競技生活の引退を表明した。