フラッシュハイダース
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ジャンル | 対戦型格闘ゲーム |
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対応機種 | PCエンジンSUPER CD-ROM² |
開発元 | ライトスタッフ |
発売元 | ライトスタッフ |
人数 | 1人〜2人 |
メディア | CD-ROM |
発売日 | 1993年12月19日 |
価格 | 7800円 |
ジャンル | 対戦型格闘ゲーム |
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対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | ライトスタッフ |
発売元 | ライトスタッフ |
人数 | 1人~2人 |
メディア | ROMカートリッジ |
発売日 | 1995年5月19日 |
価格 | 10980円 |
『フラッシュハイダース』(Flash Hiders)は、ライトスタッフから1993年12月19日にPCエンジン SUPER CD-ROM²用ソフトとして発売された対戦型格闘ゲームである。続編的存在であるスーパーファミコン用ソフト『バトルタイクーン』についてもこの項で記載する。
目次 |
[編集] 概要
当時、対戦型格闘ゲームはブームとなっていたが、PCエンジンのオリジナルタイトルということもあり、前評判はなきに等しいものであった。しかし小学館から発売されたCD-ROM付ムック『PCエンジン CD-ROMカプセル4』に収録された体験版や、発売後の口コミ等で評価されるようになった。 それを受けて、のちに『バトルタイクーン』としてスーパーファミコンでリメイクされている。しかし、こちらはあまり評判は高くない。
本作は「バトルシミュレーション」というジャンルを謳っており、当初はパラメータを調整したキャラクターがオートで戦うゲームとして開発されていた。その名残として、シナリオモードでプレイヤーが操作しない「オートバトル」が選択できる点や成長要素、体力ゲージの他に「攻撃力」「防御力」「スピード」の3つのゲージがあり、各部を攻撃されることで、その値が戦闘中に変動するといった独特の要素が導入されている。
なお、『フラッシュハイダース』ではヴァンパイアよりも先にガードキャンセルを導入していたが、『バトルタイクーン』では廃止されている。
[編集] ゲームモード
- SCENARIO(シナリオ)
- 『フラッシュハイダース』にのみ存在する、1人プレイ専用のストーリーモード。ビジュアルと音声によるフルボイスでストーリーが展開し、イベントとしてバトルが発生する。
- ADVANCED(アドバンスド)
- 1人プレイ専用。バトルタイクーンと呼ばれる武闘会に出場して優勝を目指す。勝利すると経験値をや賞金を獲得でき、経験値によるレベルアップや、ショップで装備品を購入することでキャラクターを強化することができる。
- 『バトルタイクーン』ではこれに加えて、賭けバトル(オートバトルの勝者を予想する)が追加された。
- VERSUS(バーサス)
- 1人~2人プレイ用の対戦モード。アドバンスモードで育てたキャラクターを使用することも可能。
[編集] キャラクター
使用可能キャラクター
- バング=バイポット(CV:緑川光)
- 両作品に登場。本作の主人公。
- いわゆる喧嘩馬鹿で、その上超が付くほどの自信家。
- 突進攻撃を主体に接近戦を得意とし、虎に変身することができる。
- ティリア=ローゼット(CV:林原めぐみ)
- 両作品に登場。
- バングの幼なじみ。バングのお目付役として同行している。
- 火の魔法に長けており、炎の精霊イフレイスを召喚することができる。
- 胸が小さいことを気にしているらしく、「ボンレスハム」と呼んだバングを盛大に魔法で吹っ飛ばしたりしている。
- 魔法が得意、胸が小さい、CVが林原であるなど、様々な面でスレイヤーズのリナ=インバースに似ている。
- オットー=ハルフォード(CV:辻谷耕史)
- 両作品に登場。
- 中央政府主席親衛隊長。有事の際にはハーマンとコンビを組むことが多い。
- よくしゃべるハーマンに対して、非常に無口。必要最低限のこと以外はしゃべらない。
- ハーマン=ド=エラン(CV:水谷優子)
- 両作品に登場。
- 中央政府主席親衛隊員。普段はスピノザの護衛をしているが、直接命令を受けて動くこともある。その場合はオットーとコンビを組んで動くことが多い。
- スピードと足のリーチを生かした戦い方を得意とし、豹に変身することができる。
- スピノザにベタ惚れしており、彼のことになると見境がなくなる。その割に、アドバンストモードでは(ゲーム展開の都合もあるが)スピノザを容赦なくぶちのめしていたりする。
- 酒癖が悪く、アドバンスドモードのストーリーでは両作品とも飲んだくれている。
- ラブルハルト(CV:沢木郁也)
- 『フラッシュハイダース』のみ登場。
- 「夜の剣(ナイトブレード)」の異名を取る剣士。
- 日本刀を使っての接近戦を得意とし、狼に変身することができる。
- スピノザ=サンダーヘッド(CV:檜山修之)
- 両作品に登場。
- 中央政府主席。つまりはこの世界で一番偉い人なのだが、メインキャラの中で一番年下。
- 常に冷静沈着。『フラッシュハイダース』のシナリオモードでの一件でバングに敗れて以来、密かに彼をライバル視している。
- 雷の魔法に長けており、雷の精霊ボルビックを召喚することができる。
- カルナーサ=ル=ボン(CV:渡辺久美子)
- 両作品に登場。
- 盗賊団のリーダー。自分のことを「アイスウィンド」の二つ名で呼ぶ。
- 棒術での戦いを得意とする。
- オヤジ趣味で、グラニールやジェイル=ランスに一目惚れする。ちなみに、彼女が率いる盗賊団のメンバーは全員がオヤジ趣味であるらしい。
- ホロウ(CV:山野井仁)
- 『フラッシュハイダース』のみ登場。
- 「影の牙(シャドウファング)」の異名を取る格闘家。
- シーナ=バンパイド(CV:吉田古奈美)
- 両作品に登場。
- 吸血鬼の女性。ダイルファーの従者として、彼の身辺を世話している。
- 『バトルタイクーン』では諸事情により丁稚奉公に出され、スピノザの秘書をしている。
- 氷の魔法に長けており、氷の精霊ウィンディを召喚することができる。
- グラニール(CV:細井治)
- 『フラッシュハイダース』のみ登場(隠しキャラクター)。
- 槍を使っての戦闘を得意とし、竜に変身することができる。
- ムーンライズ(CV:若本規夫)
- 『フラッシュハイダース』のみ登場(隠しキャラクター)。
- 常にマスクを外さない、スピノザの秘書。
- ガストン=スレイド(CV:青野武)
- 『バトルタイクーン』のみ登場。
- 全身を機械に改造したオヤジ。見た目も人間よりロボットに近い。
- こっそりオットーをライバル視している。
- パチェット=ベイン(CV:緒方恵美)
- 『バトルタイクーン』のみ登場。
- 姉御肌の女剣士。
- ラブルハルトと同様に刀を使っての接近戦が得意で、熊に変身することができる。
- 美形であれば男でも女でも守備範囲(両刀)であるらしい。
- ジェイル=ランス(CV:大塚明夫)
- 『バトルタイクーン』のみ登場(隠しキャラクター)。
- バングの父親。剣を使って戦う。
- 父親だけあってバングと似た技を使ってくるが、獣化する必殺技は持っていない(必殺技がないだけで、設定によればライオンに変身することができるとのことである)。
- 『フラッシュハイダース』・『バトルタイクーン』の全使用可能キャラクター中、ただ一人アドバンスドモードで使用できないキャラクターである。
シナリオモードにのみ登場するキャラクター
- エルエー(CV:瀧本富士子)
- バングとティリアがバトルタイクーンへ向かう道中で出会った謎の少年。
- 『フラッシュハイダース』ではシナリオモードのみ登場、『バトルタイクーン』ではラウンドコールを担当。
- リラ(CV:宮川香月)
- カルナーサの部下。
- レイ(CV:吉田古奈美)
- カルナーサの部下。
- ダイルファー(CV:宮田浩徳)
- 『フラッシュハイダース』のシナリオモードのみ登場。
[編集] その他
PCエンジンに標準で付属するパッドは2ボタンのため、標準パッドにおける操作方法はボタンの押し時間によりパンチとキックの強弱を使い分けとなっている。ただし別売の6ボタンパッドにも対応しており、その際は各攻撃の強弱を振り分けられる。
本作はアーケードカードに対応しており、使用するとCD-ROMの読み込みが軽減される。
[編集] 関連リンク
- 開発者のブログ。『バトルタイクーン』の詳細な資料を記事として掲載している。