フジタ天台SCマーキュリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

フジタ天台SCマーキュリー（フジタてんだいエスシーマーキュリー）は、かつて日本女子サッカーリーグ（L・リーグ）に所属していたチーム。神奈川県平塚市を拠点として活動していたが、1998年のシーズン中に廃部を発表。翌1999年の全日本女子サッカー選手権大会を最後に解散となった。

目次 1 クラブの概要・歴史 2 L・リーグの成績 3 獲得タイトル 4 チーム名変遷 5 チームカラー 6 歴代監督 7 かつて所属していた選手 8 関連項目

[編集] クラブの概要・歴史

1990年、日本女子サッカーリーグへの参入を希望していた神奈川県綾瀬市の天台FCに建設会社のフジタが提携して誕生。翌1991年6月から旭国際バニーズ、松下電器LSC、日興證券ドリームレディースとともに日本女子サッカーリーグ（JLSL：のちL・リーグ）に参加した。

1994年には前年限りで廃部となった日産FCレディースから選手が移籍。またこの年にJリーグに昇格したベルマーレ平塚と兄妹チーム的存在となり、同じデザインをベースとする黄緑色のユニフォームを採用している。

1995年にチーム名をフジタサッカークラブ・マーキュリーに改名。翌1996年に行われた第17回全日本女子サッカー選手権大会で読売西友ベレーザを3-2で敗って悲願の優勝を遂げるが、長引く不況により1998年にメインスポンサーであるフジタの業績不振が深刻化。その結果、ベルマーレのメインスポンサーからの撤退とマーキュリーの解散が決定し、シーズン中に発表された。そして1999年1月に行われた第20回全日本女子サッカー選手権大会の第2回戦で、同じくこの大会で解散となる日興證券ドリームレディースとの対戦に0-1で敗れたのを最後に廃部となった。

[編集] L・リーグの成績

回	年度	チーム名	リーグ	チーム数	試合	勝点	勝利	引分	敗戦	順位
3	1991年	フジタ天台SCマーキュリー	JLSL	10	18	3	1	1	16	10位
4	1992年			10	18	7	2	3	13	8位
5	1993年			10	18	--	3	--	15	10位
6	1994年		L・リーグ	10	18	--	8	--	10	8位
7	1995年	フジタサッカークラブ・マーキュリー		10	18	--	8	--	10	6位
8	1996年			10	18	--	5	--	13	9位
9	1997年			10	18	--	7	--	11	7位
10	1998年			10	18	--	3	--	15	9位

註）92年まで「勝ち点制」を採用。また前後期制を採用した93年以降の成績は年間順位。

[編集] 獲得タイトル

• 1996年 第17回全日本女子サッカー選手権大会 優勝

[編集] チーム名変遷

• 1990年～1994年 フジタ天台SCマーキュリー
• 1995年～1998年 フジタサッカークラブ・マーキュリー

[編集] チームカラー

• チームカラーは黄緑

（最終年のパターン）

ユニフォームの色

カラー	上衣	パンツ	ストッキング
フィールドプレーヤー（正）	黄緑・青ストライプ	青	黄緑
フィールドプレーヤー（副）	白・青ストライプ	白	白
ゴールキーパー（正）	赤	赤	赤
ゴールキーパー（副）	黄	黄	黄

[編集] 歴代監督

（日本女子サッカーリーグ参入以降）

• 1991年 - 1993年　花岡英光
• 1994年 - 1996年　木村勝
• 1997年 - 1998年　結城治男

[編集] かつて所属していた選手

• GK
  • 小澤純子（日本女子代表）
• DF
  • 片桐ひろみ（アルビレックス新潟レディース）

[編集] 関連項目

• 日本女子サッカーリーグ

2008 日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)
Division 1
TEPCOマリーゼ| 浦和レッズ・レディース| 日テレ・ベレーザ アルビレックス新潟レディース| 伊賀FCくノ一| TASAKIペルーレFC INACレオネッサ| 岡山湯郷Belle
Division 2
ASエルフェン狭山| ジェフ千葉レディース| 大原学園JaSRA女子 清水第八SC| バニーズ京都| スペランツァF.C.高槻 福岡J・アンクラス| ルネサンス熊本| 鹿児島鴨池アサヒナ
過去の参加チーム（参考）
日産FCレディース| 新光精工FCクレール| 清水FCレディース 日興證券ドリームレディース| フジタ天台SCマーキュリー| シロキFCセレーナ 浦和レディース| OKI FC Winds| 日本体育大学女子サッカー部