ピアノ協奏曲第21番 (モーツァルト)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
交響曲 - ピアノ協奏曲 |
ピアノソナタ |
ヴァイオリン協奏曲 |
ヴァイオリンソナタ |
弦楽四重奏曲 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
ピアノ協奏曲第21番ハ長調KV.467はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1785年に作曲したピアノ協奏曲である。モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも人気が高い作品のひとつ。
目次 |
[編集] 曲について
ピアノ協奏曲第20番の完成した僅か一ヵ月後の1785年3月9日に、やはり自分が独奏を担当する予約演奏会のためにこの曲を完成し、翌日の3月10日にウィーンのブルグ劇場の演奏会で初演された。 前作の短調のほの暗さから一転して、この曲はハ長調で書かれており、明るく清らかな雰囲気となっている。 第1楽章の396小節目、第3楽章の396小節目にカデンツァの指示、そのほかいくつかのアインガングがあるが、モーツァルト自身はカデンツァを作っていない。演奏時間約28分。
[編集] 編成
[編集] 曲の構成
[編集] 第1楽章 Allegro
行進曲のようなリズムでオーケストラが第1主題を提示すると、それまで伴奏をしていたピアノが独奏的に上昇句で入ってきて、79小節目でアインガングが奏される。装飾的なピアノとの協奏により第一主題が再び提示されるが、その後一転してト短調に変わる。この動機は同作曲家の交響曲40番に非常によく似ている。その後はト長調へ明転し、ホルン協奏曲第3番に似た清らかな第2主題をピアノが示す。調はそのままに、第1主題のリズムで、ピアノにオーケストラが対位法的に掛け合い、提示部を終える。
展開部は夜想曲のようなホ短調で始まり、主にピアノを中心として、いくつかの調を渡りながら展開していく。
再現部に入ると、まず第1主題ののち、第2主題が再現する。その後再び第1主題を展開的に再現すると、第1主題の提示部に見られたような流れるような旋律を木管が歌い、それをピアノが引き継ぐ。主題のトゥッティに挟まれ、396小節目にカデンツァがある。それが終わると再び冒頭の旋律に戻り、静かに終わる。
[編集] 第2楽章 Andante
[編集] 第3楽章 Allegro vivace assai
ハ長調 2/4拍子 展開部のないソナタ形式
[編集] その他
第2楽章は1967年のスウェーデン映画『みじかくも美しく燃え』や『スーパーマン・リターンズ』で使用されている。