ビブロス
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ビブロス |
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十字軍時代の要塞 | |
(英名) | Byblos |
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(仏名) | Byblos |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | 文化遺産(iii) (iv) (vi) |
登録年 | 1984年 |
拡張年 | |
備考 | |
公式サイト | ユネスコ本部(英語) |
地図 | |
ビブロス(ギリシャ語:Βύβλος、ラテン文字表記:Byblos)は、レバノンの首都であるベイルートの北方約30kmにある地中海沿岸の都市。古代にはフェニキア人の都市として栄えた。「ビブロス」はギリシャ人がつけた呼び名で、本来は「グブラ」のちに「ゲバル」。現在はジュベイル(Jbeil)と呼ばれている。遺跡群はユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている。
目次 |
[編集] 概要
ビブロスは、フェニキア人の発祥の地として有名。アルファベットの元になったフェニキア文字もこの地で生まれた。このことからアルファベット発祥の地と言われることもある。紀元前3000年頃から、フェニキア人が居住し始めたと言われている。
フェニキア人は、ビブロスの東、レバノン山脈に自生するレバノン杉を伐採。この木材から船を作り、杉から取れる油をエジプトへ輸出、地中海貿易の主役へと躍り出た。
後に、ローマ帝国の支配下に入る。12世紀には、十字軍を迎え撃つべく要塞化される。その後は、ベイルートなどに交易の拠点の地位を奪われ、衰退の道をたどった。
「ビブロス」という呼称は、ギリシャ語でパピルスを意味するもう一つの語 βύβλος に由来するといわれる(「パピルス」自体がギリシャ語)。これは、エジプトのパピルスがこの都市を経由してギリシャに輸入されていたからである。
逆に都市の名前がパピルスの意味を持つようになったとする説もある。この説では、それがのちに書物の意に転じて、結果としてこの都市が「バイブル」(聖書)の語源になったという。
ビブロスで発掘された出土品のほとんどは、ベイルートの国立博物館に移されている。
- Byblos through the ages, Nina Jidéjian, Dar al-Machreq, Beyrouth, 1968
- Je m'appelle Byblos, Jean-Pierre Thiollet, H & D, Paris, 2005 (ISBN 2 914 266 04 9)
[編集] 主な史跡
- オベリスク神殿
[編集] 登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (iii) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠となるもの。
- (iv) 人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または景観の顕著な例。
- (vi) 顕著な普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの。