パンチパーマ
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パンチパーマとは、日本の主に男性の髪型の一つである。パンチと略されることが多い。
[編集] 概要
1970年代後半、長髪の流行で理髪店離れが進み、客が減少した理髪店業界と理容機器メーカーが共同で開発した髪型である。 女性が主にかける緩やかなウェーブと対照的に鏝を使って仕上げる男性的なパーマであり、「パンチの効いた」イメージが呼称の由来である。
洗髪が便利であることなどの理由から、主にガテン系の仕事(土木作業員やトラックの運転手など)をする人などがこの髪型にしている。
1980年代にはカリカチュア化されたヤクザの髪型の一つとして描かれることが多くあり、「いかつい」「怖い」という印象が浸透してしまっている(ラッシャー木村タクシー乗車拒否事件など、印象によって被害を受けたケースが散見する)が、パンチパーマにしている人がすべてそうした職に就いているわけではなく、大半のパンチパーマの男性は真面目に働く善良な市民である。しかし、不良としてパンチパーマにする者が少なからずいるのは事実である(漫画では「ろくでなしBLUES」などに描かれた)。バブル期を中心にヤクザが好んだ髪型であることも事実だが、実際にしていたのは大半が関西のヤクザであり、関東のヤクザはパンチパーマを好まない傾向にあった[要出典]。
この髪型は美容院で取り扱ってる場合は稀で、主に床屋に行ってやってもらう。アフロヘアとは縮毛・成形という点において類似するが、押さえ付けられたような形になることで異なる。
[編集] 発祥
福岡県北九州市小倉北区紺屋町にある、毎日会館(毎日新聞西部本社)隣にある2階建ての店舗の2階に店を構えるその場所がパンチパーマ発祥の店である。店の看板には「元祖」と書かれてあるが正しい。この件はフジテレビ「トリビアの泉」でも放送され確証されている。[要出典]
[編集] 関連
- パンチ佐藤
- ラッシャー木村
- 仰木彬
- 北島三郎
- バッファローマン
- ろくでなしBLUES
- 恐怖のヤッちゃん(映画) - ビデオ版のパッケージにパンチパーマスタイルのカリカチュア化されたヤクザが描かれている。