バリケード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バリケード (barricade 阻塞)は戦争等において相手の攻撃や侵入を防ぐための築かれる障害物。
目次 |
[編集] 概要
戦場では相手の進行路を塞ぎ、妨害するために様々なバリケードが築かれる。特に迂回がしにくい市街地や隘路でその力を発揮する。素材はありあわせの瓦礫や土嚢から鉄筋コンクリートなどまで幅広い。また戦車など大柄の兵器もバリケー ドによって動きを妨害しやすい。こちらは対戦車阻塞などと呼ばれ、レールを地面に刺さるように埋めた物や戦車返しなどが代表。
[編集] 歴史
革命など、市民が戦闘行為をする場合には、正規の工兵がいないため、防衛策としてはありあわせのものでバリケードを築くことになる。近代フランスの革命家のルイ・オーギュスト・ブランキの著した『武装蜂起教範』は、パリで武装蜂起した革命派のバリケード形成についての古典的マニュアル本でもあった。
日本でも70年安保闘争前後の全共闘による学生運動で盛んに利用、東京大学、京都大学をはじめ主要な国立大学や、早稲田大学、明治大学、法政大学、中央大学、同志社大学、立命館大学など主要な私立大学は軒並みに全学バリケード封鎖状態になっていた。
[編集] 現代のバリケード
韓国やスイスのように戦争に備える国では早急にバリケードを築く資材が常設されている。たとえば道路沿いにコンクリートの塊を準備してあり、有事の際には道路を塞いで敵機甲部隊等の進撃を妨害する。
[編集] 関連項目
- 鉄条網
- ノルマンディー上陸作戦(バリケードが使用された)