バテイラ
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?バテイラ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Omphalius pfeifferi pfeifferi (Philippi, 1846) |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
バテイラ |
バテイラ(馬蹄螺)Omphalius pfeifferi pfeifferi はニシキウズガイ科に分類される草食の巻貝の一種。房総などの地方名ではシッタカ(尻高)と呼ばれ、市場に出回るときはこの名で呼ばれることが多い。貝殻は殻高5cm、殻径5.5cmほどの正円錐形をしており、周縁角は明瞭。殻の底面に成長線はあるが螺肋を欠く。褐色で薄い角質の蓋を有する。青森県から九州大隅半島にかけての太平洋沿岸に分布し、潮間帯下部から水深30mまでの岩礁に生息する。味噌汁の実や煮物として食用にされる。かつては自家消費されるだけだったが、近年は市場にも出回るようになっている。
殻高6cmになる大型の亜種オオコシダカガンガラ(大腰高岩殻)O. pfeifferi carpenteri (Dunker, 1882) は日本海沿岸に生息し、殻の表面のうねが目立つほか、底面に成長線とともに螺肋を有する。バテイラと同様にシッタカの名で食用にされる。また同じ属の貝にはコシダカガンガラ(腰高岩殻、O. rusticus)などがある。