ハインリヒ・グレーツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハインリヒ・ヒルシュ・グレーツ(Heinrich Hirsch Graetz, 1817年10月31日 - 1891年9月7日)はユダヤ教徒の歴史家で、ドイツにおけるユダヤ学の代表的人物の一人。ポーゼン管区クシオンス(現ポーランド・クションシュ・ヴィェルコポルスキ)生まれ。本名ツヴィ・ヒルシュ(Tzvi Hirsh Graetz)。
主著「古代からのユダヤ人の歴史」"Geschichte der Juden von den altesten Zeiten"(11巻、1853-74)はユダヤ史研究の権威書とされた。
西方ユダヤ人の代表的なユダヤ教運動の学者ではあったが、イディッシュ語に対しては「なかば動物的な言葉」などと嫌悪感を示し、偏見を持っていたようである。
息子レーオ・グレーツ(Leo Graetz, 1856年-1941年)は物理学者で、1908年からミュンヘン大学教授であった。 この記述はパブリックドメインの百科事典『Jewish Encyclopedia』1901年-1906年版に基づいています。