ヌマエビ
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?ヌマエビ | ||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||
Paratya compressa compressa (De Haan, 1844) |
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英名 | ||||||||||||||||||||||||||
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ヌマエビ(沼蝦)Paratya compressa compressa は、エビ目(十脚目)・ヌマエビ科に分類されるエビの一種。
[編集] 特徴
成体の体長は30mmほどになる。複眼後方に「眼上棘」(がんじょうきょく)、歩脚の全てに外肢がある点で分布が重なる他種と区別できる。第一・第二胸脚の先には剛毛に覆われたはさみがある。額角には上縁に14-34個、下縁に0-8個の鋸歯状の棘があり、このうち上縁の0-5棘は複眼より後ろの頭胸甲上にある。体色は個体変異が大きい。
日本固有種で、新潟県・愛知県以南の本州・四国・九州、沖縄諸島以北の南西諸島まで分布する。分布域により北部・中部個体群(大卵型)と南部個体群(小卵型)に分かれ、両個体群は遺伝的に別種に近い。
亜種としてヌカエビ(糠蝦)P. c. improvisa Kemp, 1917が知られる。本州北部に分布し、額角の棘が上縁4-20個、下縁1-6個で、上縁の棘の列は全て複眼より前にある点で判別できる。
[編集] 参考文献
- 「学生版 日本動物図鑑」内田亨監修 北隆館 ISBN 4-8326-0042-7
- 「原色日本大型甲殻類図鑑 I」三宅貞祥 保育社 ISBN 4-586-30062-0