ニシキハコガメ

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?ニシキハコガメ

種の保全状態評価

LOWER RISK - Near Threatened
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))

ワシントン条約付属書II類

界	：	動物界 Animalia
門	：	脊索動物門 Chordata
亜門	：	脊椎動物亜門 Vertebrata
綱	：	爬虫綱 Reptilia
目	：	カメ目 Testudines
亜目	：	潜頸亜目 Cryptodira
上科	：	リクガメ上科 Testudinoidea
科	：	ヌマガメ科 Emydidae
亜科	：	ヌマガメ亜科 Emydinae
属	：	アメリカハコガメ属 Terrapene
種	：	ニシキハコガメ T. ornata

学名

Terrapene ornata
(Agassiz, 1857)

和名

ニシキハコガメ

英名

Ornata box turtle

ニシキハコガメ（錦箱亀、Terrapene ornata）は、爬虫綱カメ目ヌマガメ科アメリカハコガメ属に分類されるカメ。

[編集] 分布

T. o. luteola　ミナミニシキハコガメ

アメリカ合衆国南部、メキシコ北部

T. o. ornata　キタニシキハコガメ

アメリカ合衆国中部

[編集] 形態

最大甲長15cm。背甲は黒く放射状に黄色い筋状の模様が入る。種小名ornataは「飾り立てた」の意で、背甲の模様に由来すると思われる。椎甲板に筋状の盛り上がり（キール）はない。また蝶番が第5縁甲板と第6縁甲板の境目か第6縁甲板の下部にある。

幼体やメスの虹彩は黄色だが、オスの成体の虹彩は赤い個体が多い。

T. o. luteola　ミナミニシキハコガメ

筋状の模様が多く背甲の大部分を占める。老成個体では模様が不鮮明になり、背甲が褐色になる。

T. o. ornata　キタニシキハコガメ

筋状の模様は少なく太い。模様が不鮮明になることはない。

[編集] 亜種

Terrapene ornata luteola (Smith & Ramsey, 1952）　ミナミニシキハコガメ　Desert box turtle
Terrapene ornata ornata (Agassiz, 1857)　キタニシキハコガメ　Ornate box turtle

[編集] 生態

草原に生息する。亜種ミナミニシキハコガメは半砂漠地帯にも生息し、完全な砂漠には生息しないものの英名の由来となっている。陸棲だが、捕食や避暑、交尾のために浅い水場に入ることもある。

食性は動物食傾向の強い雑食で、両生類、小型爬虫類、小型哺乳類、昆虫類、節足動物、甲殻類、貝類、動物の死骸、果実等を食べる。

繁殖形態は卵生で、1回に2-8個の卵を産む。

[編集] 人間との関係

開発による生息地の破壊により生息数は減少している。

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。アメリカハコガメ属が1995年にワシントン条約付属書II類に掲載されてからはアメリカからの輸出はほぼなくなっている。そのため現在はヨーロッパからの繁殖個体が主に流通し、流通量は少ない。流通量は少なく主に流通するのは基亜種で、亜種ミナミニシキハコガメの流通は非常に稀。野生では半砂漠地帯に生息するが、飼育にあたってはある程度湿度のある環境で飼育する。