ニクロム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ニクロムはニッケルとクロムを中心とした合金。電気抵抗が大きいため、発熱素子として、電気ストーブなどによく使われる。
主な電熱合金
名称 | 成分 | 融点 ℃ |
抵抗 ×10-8Ωm |
抵抗の温度係数 ×10-4/℃ |
ニクロム(III,V) クロメルB |
80Ni-20Cr | 1430 | 108 | 1.1 |
85Ni-15Cr | ||||
ニクロムI クロメルC |
60Ni-12Cr-26Fe | 1400 | 106 | 1.7 |
66Ni-22Cr-10Fe-2Mn | 110 | |||
カンタル(A,D) | 23Cr-69Fe-6Al | 1500 | 140 | 0.6 |
数値については誤記の可能性があります。
ニクロムは米国ドライバーハリス社の登録商標であった。Nichromeと表記される。
ニッケルを80%含んだものをニクロム80と言い、NCH-1相当である。また、ニッケルを60%含んだものをニクロム60と言い、NCH-2相当である。その他に40%、20%等が有る。
鉄クロム合金に比べ勝る主な特性として耐酸化雰囲気特性、耐クリープ性が挙げられる。