電気ストーブ
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電気ストーブ(でんき-)とは灯油やガスなどの燃料の代わりに電気をエネルギーとして使用するストーブの一種である。ハロゲンヒーターも電気ストーブの一種である。簡単な構造であるため一般に軽量・かつ小型化されたものが多い。そのため、台所や勉強部屋・あるいは店舗のレジの近くなど特定の狭い箇所で暖を取るために使われる場合が多い。
[編集] 解説
日本で使われるものの場合、電源はAC100V、消費電力は400W/800Wが一般的なタイプとなる。電気ストーブ本体には電源スイッチと切替スイッチがついており、この切替えスイッチで暖房の強弱の切り替えを行なう。
暖房を行なうヒーター部分は、ニクロム線を石英ガラスなどの素材でパイプ状にしたものを設置してある。
電気ストーブの底部には転倒感知スイッチが装備されている。何らかの要因で電気ストーブ本体が万一転倒した場合には即座に通電が切れるようになっており、火災の発生源となる事を防ぐ仕組みになっている。
燃料に灯油やガスを使わないため、電気ストーブを使用しても室内の空気は汚れないので換気の必要が無いのが利点である。
欠点としては、同じだけの暖房効果を得ようとした場合に石油ストーブやその他の燃焼方式のストーブに比べ、ランニングコストがかかる点である。また暖房の原理としては熱放射を利用しているため、対流も利用している石油ストーブ・その他のストーブに比べると、室内全体を暖めるという目的にはむいていない。