トヨタトータルクリーンシステム
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トヨタトータルクリーンシステムは、昭和50年度以降の日本の自動車排出ガス規制に対応した、トヨタ自動車の公害対策の商標。
[編集] 概要
実際の商品の排ガス浄化方式は3種に大別される。
- TTC-V (Toyota Total Clean system-Vortex)
- 複合渦流方式。本田技研工業が開発したCVCC方式の技術を導入し、1975年2月に搭載車が発売された。トヨタ製エンジンとしては初めて昭和50年度排出ガス規制に適合した排出ガス浄化方式である。翌年には昭和51年度排出ガス規制に適合した。このシステムが搭載されたトヨタのエンジンはコロナとカリーナに搭載された19R型（直列4気筒、2000cc）のみだった。
- TTC-C (Toyota Total Clean system-Catalyst)
- 触媒方式。まずは酸化触媒方式が1975年5月に昭和50年度排出ガス規制適合車として初搭載された。1977年6月にはCO・HC・NOxを浄化させる三元触媒方式を採用した昭和53年度排出ガス適合車を発売した。以後、ほとんどの車種で三元触媒による排出ガス浄化方式が使われるようになる。
- TTC-L (Toyota Total Clean system-LeanBurn)
- 希薄燃焼方式。空燃比が大きくなる希薄燃焼方式では燃焼速度が遅くなりがちだが、トヨタ希薄燃焼方式ではTGP（乱流生成ポッド）と呼ばれる副燃焼室から主燃焼室へ強力な火炎を噴流させて主燃焼室での燃焼速度を速めていた。1976年1月に昭和51年度排出ガス規制適合車として登場したカローラおよびスプリンターに搭載された12T型が初のTTC-L方式であった。
