デッドヒート (映画)
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デッドヒート 霹靂火 |
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監督 | ゴードン・チャン |
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製作総指揮 | レナード・ホー |
製作 | チャイ・ラン |
脚本 | ゴードン・チャン チャン・ヒンカイ クォク・ワイチャン |
出演者 | ジャッキー・チェン アニタ・ユン |
音楽 | 梁邦彦 |
主題歌 | ジャッキー・チェン |
撮影 | ホレース・ウォン チェン・シウケン ホセ・チャン アンディ・ラム ラウ・ハンチェン クァン・チークン |
配給 | 嘉禾電影有限公司 東宝東和 |
公開 | 1995年8月5日 1996年3月2日 |
上映時間 | 97分 |
製作国 | 香港 |
言語 | 広東語 |
興行収入 | $45,647,210 |
allcinema | |
Variety Japan | |
IMDb | |
デッドヒート(原題:霹靂火、英題:Thunderbolt)とは、1995年に公開されたジャッキー・チェン主演の映画作品である。日本公開は1996年3月2日。東宝東和配給。日本公開版の上映時間は97分。
目次 |
[編集] ストーリー
日本の自動車メーカー(言うまでもなく三菱自動車)での研修を修了し、香港に帰国したジャッキー(ジャッキー・チェン)は、昼は父親のチューニングショップの手伝いをし、夜はハイウェイでの違法改造車の検問に協力する毎日を送っていた。
ある日1台のスカイラインGT-Rが警察官をひき逃げし逃走、警官は死亡してしまう。数日後ひき逃げしたGT-Rの取締りの撤収途中、ガス欠になったFTOを救助中、ひき逃げしたGT-Rを運転するレーサーでありテロリストの黒幕であるクーガー(トースティン・ニッケル)が現われ、ジャッキーはテレビリポーターであるエイミー(アニタ・ユン)を乗せたままクーガーを追跡、カーチェイスの末犯人のクーガーを逮捕に追い込む。
しかしその後クーガー一味が警察署を襲撃し、インターポールのキャノン(マイケル・ウォン)の反撃も空しくクーガーは脱獄してしまう。クーガーはその後修理工場をクレーンで破壊しジャッキーは負傷、クーガーは2人の妹を拉致して日本へ逃亡した。クーガーはジャッキーに「仙台ハイランドで決着を付けろ」と言い残し、ジャッキーに挑戦してきたのである。
かくして、妹を誘拐されたショックとトラブルを抱えながらもクーガーとの対決の為、ジャッキーは日本へ向かうのだった。
[編集] スタッフ
- 監督:ゴードン・チャン
- 製作:チャイ・ラン
- 脚本:ゴードン・チャン、チャン・ヒンカイ、クォク・ワイチャン
- 字幕翻訳:岡田壮平
- 吹替翻訳:久保喜昭
- 音楽:梁邦彦
- スタント指導:サモ・ハン・キンポー
- 武術指導クルー:ジャッキー・チェンスタントチーム/サモ・ハンスタントチーム
[編集] キャスト
- ジャッキー…ジャッキー・チェン(石丸博也)
- エイミー…アニタ・ユン(松本梨香)
- クーガー…トーステン・ニッケル(中田譲治)
- 村山…加山雄三
- 令嬢…江黒真理衣
- 黒澤…澤田謙也
- キャノン…マイケル・ウォン
- セン・フイオン
- チン・カーロッ
[編集] 概要
- 大の車好きで知られるジャッキー・チェンの趣味が高じてジャッキーの盟友であるゴードン・チャンが筆頭となりカーレースを題材に製作された映画である。
- 特筆すべき点としては何と言っても車好きの度肝を抜くFTOとGT-R(実際にはレースで使われている物以外GT-RルックのGTS-tで、レースでのクラッシュシーンもGTS-tが使用されている。フェンダーのふくらみの有無、ホイールの違い(GTS-tは純正、GT-Rは社外品)で判別可能)の深夜のカーチェイスシーンや、日本ロケ(仙台)でのジャッキーアクション、加山雄三などの日本人俳優の起用、そして仙台ハイランドでのレースシーンであろう。特にレースシーンや検問シーンで使用された車はジャッキーが搭乗するランサーエボリューションⅢとGTO、RX-7やNSX、MR2、スープラなどをはじめ80台以上にも上る。
- レースシーンの一部はマレーシアで撮影されている。仙台ハイランドはサーキット故、路面のケアの関係で大規模な爆発や、クラッシュ等のカースタントができなかった。そこで、仙台での撮影終了後、撮影車両をマレーシアまで輸送し、仙台と似た風景の場所で爆発・カースタントのシーンを撮影した。(レース中雨であるにも関わらずと中で急に晴れるのはこの為である)
- しかしランサーエボリューションⅢ(実際にクラッシュに使われたのはランサーエボリューションⅠである。フロントダクトとウイングの形状で判別可能。また、横転シーンではつっかえ棒を使用して横転させている。これも一瞬映っている)はタイムアタック中横転炎上してしまう他、早回し主体の映像の上に、現実的にはありえないレース運び。更には、間違いなくレッドフラッグ級のクラッシュの多さ、そのクラッシュの不自然さ(クラッシュの果てジャンプした車がひっくり返って他の車種の屋根に乗っかるなど、リアリティにかけるクラッシュシーンの連続。挙句の果て終盤クーガーの搭乗するレーシングモディファイが施されたGT-Rがジャッキーの搭乗するGTOに追突され派手に前方へひっくり返って炎上するシーンもある)もあり、車ファンやジャッキー映画ファンの評価は賛否両論である。
- 作中香港のハイウェイを借り切ってランサーエボリューションⅢが疾走するシーンがあるが、映画公開時は香港返還前である為、香港総督を乗せたリムジンと接触しそうになるシーンがある。
- ラストで大量の白黒パトカーがコース内になだれ込むシーンがあるが、なぜか品川ナンバーで所属名も「警視庁」になっていた(仙台ならば宮城県警察となるのが自然)
- 本作の撮影で黒澤役の澤田謙也はジャッキーをパンチ1発で失神させたことがある。
- また、仙台のパチンコ店でのアクション撮影中にジャッキーがミスでアニタ・ユンにビンタしてしまった(エンドロールNGより)
- また加山雄三は、三菱自動車のレーシングチームの監督を演じているが、かつて日産のCM(ブルーバード、リベルタ・ビラ、レパード)に出ていた。
[編集] 日本公開版
- 従来のジャッキー・チェン作品の日本公開版といえば、各国の公開版よりも尺が長いなどの長所が多かったのが特徴だが、本作に限っては逆にオリジナル版よりも約20分という大幅にカットされた短縮版で公開されている。
- 日本では2006年現在、ワーナー社が日本公開バージョンとノーカットバージョンの2枚組DVDを発売しているが、ノーカット版は画面サイズがスタンダードにトリミングされており(オリジナルはスコープサイズ)、完全なノーカット・ノートリミングのソフトは現時点で海外で発売されている商品でしか入手が不可能。