テロ支援国家
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テロ支援国家(テロしえんこっか)とは、国際的テロリズムや非友好国政府へのテロリズムを行なう組織に対して支援・援助を行なっているとされる国家のこと。実際に行なわれる援助としては資金援助・装備品提供・潜伏場所の確保などがある。
現在、ニュースや報道機関等で言われているのは、一般にアメリカ国務省が毎年発表している年次報告書「Patterns of Global Terrorism」で指定されている北朝鮮、イラン、シリア、キューバ、スーダンの5カ国のことを指し、「英State-sponsored terrorism(国家支援テロ)」を行っているとされる国々のことである。
過去の歴史的にはアイルランドと英国等もあげられるが、現在の日本では上記資料に基づくもののことを指して報じられている。
代表的な例としては、ブッシュ・アメリカ大統領の「悪の枢軸発言」で名指しされたイラク・イラン・北朝鮮が挙げられる。ただし「テロ」の語が恣意的に用いられるのと同様に「テロ支援国家」という表現もレッテル張りとして使われることが多く、その表現で、ある国を非難する国が別のテロ組織・個人テロリストに援助を行なっていたという事もある(反カストロ主義者や中央アメリカの反共集団に対するアメリカ合衆国の援助)。