テレビブロス
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テレビブロス(TV Bros.)は、東京ニュース通信社が発行している隔週刊テレビ雑誌である。
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[編集] 概要
定価180円(最近は特別定価として190円か200円の場合が多い)。同社の主力テレビ雑誌『週刊TVガイド』に対するサブ的な位置づけとして、1987年7月1日に創刊された。他のテレビ雑誌とは一線を画した編集姿勢は根強い支持を得ている。現在、北海道版、関東版、中部版、関西版、九州版を発行(かつては宮城・福島版、長野・新潟版、静岡版、広島・岡山・香川版も発行していたが、2006年にすべて休刊)。キャッチフレーズは"the TV magazine of the future"、"ありえないテレビ誌"。
[編集] 特徴
他のテレビ雑誌が紙面をカラー化している中、このテレビブロスだけは創刊当時から続くモノクロページのみの紙面である(番組表は赤・黒の2色刷)。また特集記事についても、他誌のように人気ドラマやアイドルばかり取り上げることはせず、特撮番組のDVDや深夜番組など、ニッチな分野を好んで取り上げ、徹底した差別化を図っている。編集の自由度も高く、音楽欄(日本国外のロック・テクノ・ヒップホップなどが中心、アジアのアングラ音楽なども)や映画欄(ミニシアター系やマイナーな海外作品が主)ではコアなアーティスト・作品をフィーチャーし、本来のテレビ記事では番組に対する遠慮のない毒性の強い批評でも知られる。ただ、その強い個性から、テレビ雑誌とではなくサブカル雑誌とみなされることもある。また、テレビ雑誌には珍しく、購入できるバックナンバーが豊富。かつては誤植の多さでも有名だった。
同誌の強い特徴の一つはコラム執筆陣の豊富さであり、大人計画の松尾スズキや爆笑問題、キリンジから海洋堂の専務、ラーメンズにいたるまで、バラエティ豊かな(あまりテレビとは関係ない)コラムが多数連載されている。創刊当初は泉麻人・いとうせいこうをメインに、ブレイク前のナンシー関など宝島系のコラムニストが参加。ナンシー関は署名なしで番組欄のミニコラム(ブロス探偵団)も執筆していた。その後には石野卓球・ピエール瀧(電気グルーヴ)、小山田圭吾、スチャダラパー、忌野清志郎などミュージシャンの連載も多く、特に電気グルーヴはかつての高校の同級生がテレビブロス編集部に在籍していたため、よく取り上げられ「テクノ専門学校」などの特集企画にも多数参加していたので一時期ブロスは「隠れテクノ雑誌」とまで呼ばれていた。
この雑誌の行う「好きな男・嫌いな男」のランキングは芸能人と一緒に仕事をした女性タレントや女性スタッフたちが選ぶランキングであり、他の雑誌が毎年行っているランキングとはぜんぜん違う結果が出る(ananの「好きな男」No.1の木村拓哉がこの雑誌では嫌いな男にランキングされている(『プライド』での事故を酷評したテレビ雑誌はテレビブロスだけであったことにも注目)。また2005年4月に発表されたランキングでは堀江貴文が「嫌いな男」1位になった。ライブドアショック以前の調査である)。また、他の雑誌でも扱わないマニアックなランキングも扱っている。
ラジオCMで「辻ちゃんはステージから転落しましたが、相方は芸能界から転落しました」というW(ダブルユー)を侮辱するCMを流し物議を醸している[要出典]。
[編集] 現在のコラム執筆陣
- 爆笑問題
- 松尾スズキ
- 清水ミチコ
- 細野晴臣&星野源
- しりあがり寿
- 川勝正幸
- おおひなたごう(漫画)
- 箭内道彦
- Perfume
- ロマンポルシェ。
- 津田寛治
- 山田広野
- キリングセンス
- 光浦靖子
- 細川徹&五月女ケイ子
- 千原兄弟
- 片桐仁(ラーメンズ)
- 笑い飯
- バッファロー吾郎
- サポティスタ
- 一瀬大志
- 瀧本誠
- 川崎和哉
- ダミー&オスカー
- 龍ヶ崎あきら
- 佐久間英夫
- 豊﨑由美
- 川野将一
- やきそばかおる
- 友沢ミミヨ(漫画)
- 天久聖一
等
[編集] 過去のコラム連載陣
- 泉麻人
- いとうせいこう
- ナンシー関
- とり・みき(漫画)
- 石野卓球
- ピエール瀧
- 小山田圭吾
- スチャダラパー
- 忌野清志郎
- トータス松本
- 真心ブラザーズ
- パフィー
- 中原昌也
- 岡田斗司夫
- 浅草キッド
- ねこぢる(漫画)
- 小田嶋隆
- 柳下毅一郎
- 町山広美
- 高橋洋二
- 遠藤みちスケ
- 倉本美津留
- オダギリジョー
- 鶴見済
- 三木聡
- 曽我部恵一
- なべやかん
- 森知子
他