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チドリ目(学名:Charadriiformes)は鳥類の分類のひとつ。 チドリ類、カモメ類、アジサシ類などの水鳥・海鳥を中心に12科、200種強を含む。
世界中に分布し、多くは水辺に生息して魚などの小動物を食べるが、ウミスズメ類など遠洋域に生息するもの、また砂漠・密林に生息する種もいる。
チドリ科、シギ科の2科にチドリ目の約7割の種が属する。
[編集] 分類
- レンカク科 Jacanidae
- 東南アジア、アフリカに生息。ハスなどの水草の上を歩くため、脚指が特別に長い。
- タマシギ科 Rostratulidae
- 淡水湿地に生息。
- カニチドリ科 Dromadidae
- ミヤコドリ科 Haematopodidae
- 沿岸部に生息、貝を食す。
- トキハシゲリ科 Ibidorhynchidae
- セイタカシギ科 Recurvirostridae
- 水中を歩いて餌を探すため、脚が長い。
- イシチドリ科 Burhinidae
- ツバメチドリ科 Glareolidae
- 体型はツバメに似る。とがった翼を持ち、巧妙な飛行で空中を飛ぶ虫を捕らえる。
- チドリ科 Charadriidae
- 後ろ向きの指が退化し、指が前向きの3本のみ。
- シギ科 Scolopacidae
- 食性に応じた多様なクチバシの形態を持つ。ダイシャクシギなど。
- ヒバリチドリ科 Thinocodidae
- サヤハシチドリ科 Chionididae
- ワニチドリ科 Pluvianellidae
- トウゾクカモメ科 Stercorariidae
- 外観はカモメに似るが、よりがっしりとしている。小型の海鳥を襲い、餌を横取りする。
- ハサミアジサシ科 Rhynchopidae
- アジサシ科 Sternidae
- アジサシ類。空中からダイビングして魚を取る。カモメ科に含める分類もある。
- カモメ科 Laridae
- 大きく長い翼を持ち、脚にはみずかきをもつ。雑食。カモメ、ウミネコ、(アジサシ)など。
- ウミスズメ科 Alcidae
- 脚にみずかきをもち、水中に潜り、餌をとる。エトピリカなど。
[編集] 備考
DNA - DNA分子交雑法を用いたSibley-Ahlquist鳥類分類ではコウノトリ目のチドリ下目に分類される。