スーパーボンバーマン4
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ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | ハドソン |
発売元 | ハドソン |
人数 | 1~2人(協力) 1~5人(対戦) |
メディア | ロムカセット |
発売日 | 1996年4月26日 |
価格 | 7,777円(税抜) |
売上本数 | 35万本 |
『スーパーボンバーマン4』は1996年4月26日にハドソンから発売されたアクションゲーム。スーパーファミコンのボンバーマンシリーズ第4作目。
目次 |
[編集] ノーマルゲーム
- ストーリー
- 前作(スーパーボンバーマン3)から遥か未来、宇宙旅行が一般化した時代になっていた。ところが、復活したバグラーによりある宇宙旅客船が襲撃されて乗客と共に異なる時代に吸い込まれてしまう。乗客である白ボンと黒ボンの2人が目を覚ますと、そこは原始時代だった。
白ボンまたは黒ボンを操作し、数々のステージを進んでいく。全5エリアで、1つのエリアは8つのステージで構成されている。うち、最終エリア以外の7面はボス・ボンバー四天王との対決ステージ、8面は巨大メカとの対決ステージとなっている。クリアしていないエリアに進んだ場合は8ステージを順番にクリア必要があるが、一度クリアしたエリアはステージを選択して遊ぶことができる。ゲームオーバーになってコンティニューした際も、同じようにステージ選択が可能。
爆弾の爆風に当たる、敵や攻撃トラップに触れる等でボンバーマンはやられてしまい、残機が減りステージの最初からやり直し(2人プレイではどちらかが生き残っていれば続行できる)。さらに一部のアイテムの効果がなくなってしまう。残機がないときにやられるとゲームオーバー。コンティニューができるほか、表示されるパスワードを入力することで、続きから遊ぶことができる。ただし装備はすべてなくなる。残機は1UPアイテムを取るか、スコア(得点)が一定値以上になるごとに増える。
2人同時プレイも可能。1Pは白ボン、2Pは黒ボンを操作する。1人プレイ時にスタートボタンで、残機を1減らして乱入できる。残機は2人で共有制のため、残機が残っていないと乱入できない。
ステージによってはハードブロック(破壊できない壁)に囲まれているワープポイントがあり、2人プレイ時のみ、味方をパワーグローブで投げ入れることで、ボーナスステージに進むことができる(しかも敵を倒さなくても、入った時点でそのステージはクリアしたことになる)。ステージ内では制限時間30秒以内でアイテムを取ることができる。ソフトブロックを壊して見つけたり、スロットの絵柄を揃えたりと、入ったステージによって種類が異なる。このほかにも、特定のステージには2人プレイ時だけに出てくるアイテム(1-2にハートなど)もあり、今回は2人プレイのほうが有利になる設定が多い。
ステージによっては白ボン・黒ボンと同じ宇宙旅客船の乗客だったボンバーマンがオリに捕まっており、爆風で壊して助け出すことでアシストをしてくれる。その中にはハニーと小鉄もいる。アシストキャラは勝手に動き、爆弾でブロックを壊したりする。また敵や爆風に触れてもやられることはない。しかしお助けキャラの置いた爆弾でも白ボン・黒ボンはダメージを受ける。
[編集] バトルゲーム
互いに爆弾で攻撃し相手のボンバーマンを倒していく、おなじみの対戦ゲーム。1~5人で同時対戦できる。バトルロイヤルモード、チャンピオンモード、マニアックモードの3種類から選べる。
- バトルロイヤルモード
- 通常の対戦形式。シングルマッチとタッグマッチの2種類から選べる。シングルでは「ダッシュボンバー」をONにすると、優勝者がボーナスゲームに挑戦し、次のバトル時にアイテムを1つ装備することができる。
- チャンピオンモード
- ボンバー四天王+ボンバーグレートと連続で対戦していく。シングルとタッグを選択でき、シングルは1対1(1人プレイ)、タッグは2対2(2人協力プレイ)で対戦する。全員勝ち抜くとエンディングの後に、勝ち負けの数に応じて評価が表示される。
- ルールは制限時間3分、3本勝負、みそボンあり(タッグマッチ時)。途中で負けた場合はバトルモードであるにもかかわらずコンティニュー不能のゲームオーバーとなるため、その時点での評価となる。
- マニアックモード
- 出現するアイテムとボンバーマンのバイタリティを自由に設定し、対戦するモード。各ボンバーマンのバイタリティ(何回ミスを回避できるか)を設定したり、ボムアップや火力アップをはじめとするアイテムの数を設定することができる。1つのアイテムにつき、9つまで。合計60個まで決められる。
- ルールはCOMレベルふつう、制限時間3分、3本勝負、みそボンあり、サドンデスなし。
[編集] バトルステージ
バトルゲームでは全部で10のステージが用意されており、それぞれステージ内の仕掛けが異なっている。また裏技として、ハドソン製のスーパージョイカードを使いあることをすると、ステージをもう2つ追加することができる。 なおステージは、マニアックモードは『いつもの』、チャンピオンモードは『しびれてぼん』で固定される。
- ステージ1『いつもの』
- 特に仕掛けのない、シリーズおなじみのオーソドックスなステージ。
- ステージ2『のろのろびゅーん』
- 一定時間おきに、移動速度と爆弾の爆発する時間間隔が変更される。
- ステージ3『すげだまごろごろ』
- 中央に2つの玉が置かれており、触ると持っているアイテムをばらまいてしまう。玉は爆風を当てるとソフトブロックを壊しながら一定距離動く。
- ステージ4『ぷっしゅでぽとん』
- 外周に穴が開いており、落ちると即負けになる。落ちそうになるとボンバーマンが手をばたつかせるので、外周と反対方向に方向キーを入れると落下を回避できる。
- ステージ5『しびれてぼん』
- 全員最初から、ファイアーアップ4つ・ボムアップ4つ・ボムキック・ボムパンチ・グローブ・プッシュを所持した状態でスタートする。外周に電流が流れており、投げたり押したりで相手を電流にぶつけると、アイテムをばらまかせることができる。
- ステージ6『びっくりふろあ』
- 床に爆風を当てるたびに、床が変化する。通常、氷(障害物に当たるまで止まれない)、鈍足床(乗っている間移動速度が遅くなる)、ドクロ(踏んでから一定時間操作が逆になる)の4種類。鈍足床はボムキックで蹴った爆弾が強制的に止められてしまう。
- ステージ7『かくれんぼん』
- ところどころ屋根があり、隠れることができる。また、ボムキックで蹴った爆弾を曲げる矢印も設置されている。この矢印を利用し、ひとりでもデンジャラスボムを作り出すことが可能。
- ステージ8『ぐるぐるすろっと』
- ノーマルゲームのボーナスステージのひとつと同じ構成。ボタンに爆風を当てるとスロットが回転、ボタンを踏むと止められる。7、BAR、火力マーク、ドクロの4種類あり、そろった絵柄の組み合わせによって、アイテムが画面上から湧き出てくる。7を3つ揃えるととんでもない量のアイテムが出てくる。ドクロを3つ揃えると、時間やルールに関係なく強制的にプレッシャーブロックが最後まで降ってくる。
- ステージ9『ぎったんばっこん』
- シーソーが設置されており、乗っている爆弾やボンバーマンを飛ばすことができる。シーソーは全てが連動している。
- ステージ10『なりきりこすぷれ』
- アイテムに混じってコスプレパネルが隠されており、取るとハニーか小鉄に変身できる。変身中はハートと同じようにミスを1回防げるが、ボンバーマン以外のキャラが持つ特殊能力は使えなくなる。
- ステージ11『とろっこやろう』
- 隠しステージその1。トロッコが設置されており、線路上のソフトブロックやボンバーマンを蹴散らして進む。爆弾を轢いた場合は即爆発する。線路やトロッコの位置にはいくつかパターンがあり、乗るたびに変化する。
- ステージ12『はたはたとりとり』
- 隠しステージその2。ステージ上に各キャラの旗が用意されており、自由に持ち上げられる(Bボタンで置くこともできる)。自分の色の旗を燃やされると、たとえ爆風を受けていなくてもやられてしまう。
[編集] パワーアップアイテム
ソフトブロックを破壊するとアイテムが出ることがあり、それを取ることでボンバーマンがパワーアップする。ただし一度やられると効果が失われてしまうものもある。
ボムキックとボム通過、貫通ボムとリモコンボムは併用できず、最後に取ったほうが優先される。
投げやプッシュは、Bボタンを押している間“ふんばる”ことで、防止することができる。その間移動はできなくなる。
- ボムアップ
- 設置できる爆弾の数が1つ増える。最大8つまで可能。
- ファイアーアップ
- 爆風の範囲が1段階伸びる。最大8段階までアップ。
- フルファイアー
- 火力が一気に最大になる。
- スピードアップ
- ボンバーマンの移動スピードがアップ。最大6段階までアップ。
- ゲタ
- マイナスアイテム。ボンバーマンの移動スピードがダウン。
- パワーグローブ
- 足元にある爆弾を持ち上げて投げることができる。重なっているボンバーマンを投げることも可能。ノーマルゲームではこれを使って味方を投げることで、壁に囲まれたボーナスステージの入口へ入ることができる。
- ボムキック
- 設置した爆弾を蹴ることができる。蹴った爆弾はXボタンで止められる。
- パンチグローブ
- 設置した爆弾を前方に弾き飛ばす。加えてプッシュをとった場合は、プッシュで爆弾を押し飛ばす。
- ボンバープッシュ
- 相手ボンバーマンを押し飛ばすことができる。ノーマルゲームでは特定の壁を2人同時に押すことで破壊し、ボーナスステージに入ることができる。
- ボム通過
- 設置したボムの上を通ることができる。
- ブロック通過
- ブロックの上を通ることができる。ブロックの上では、爆風のダメージを受けない。
- 貫通ボム
- 爆風がブロックを貫くので、火力分だけブロックを一気に壊すことができる。
- リモコン
- (ノーマルのみ)設置した爆弾をBボタンでいつでも爆破できる。
- ハート
- ミスを1度だけ回避することができる。
- 耐火スーツ
- (ノーマルのみ)取ってから16秒間無敵になれる。点滅の速さで残り時間が把握できる。
- 1UP
- (ノーマルのみ)ボンバーマンの残機が増える。最大9まで。
- ケーキ
- (ノーマルのみ)スコア+200点。
- フライドポテト
- (ノーマルのみ)スコア+400点。
- ソフトクリーム
- (ノーマルのみ)スコア+800点。
- ゼリー
- (ノーマルのみ)スコア+1000点。
- クレープ
- (ノーマルのみ)スコア+1000点。
- 寿司
- (ノーマルのみ)スコア+1200点。
- アメリカンドッグ
- (ノーマルのみ)スコア+2000点。
- たこやき
- (ノーマルのみ)スコア+8000点。
[編集] 乗り物
ノーマルゲームでは乗り物は他の敵と混じって登場、これを倒すことで卵になる。バトルゲームでは他のアイテム同様ブロックを壊すと出現する。乗り物に乗っている間は爆風に巻き込まれたり敵に触れたりしても、乗り物が倒されるだけでボンバーマンは無事で済む。
乗り物には生物系と機械系の2種があり、同系統の卵は最大2個まで予備としてストックすることができ、ボンバーマンの後ろをついてくるが、卵が爆風に巻き込まれると燃えてしまううえ、他のボンバーマンにストックの卵を奪われてしまう危険もあるので、バトルゲームでは基本的にストックをしないのが定石である。乗り物の能力はYボタンで使用するものと、乗っているだけで効力を発揮するものの2種類がある。乗るだけで効果のあるタイプは、持っているアイテムの効果よりも優先される。
(※)印のついたキャラはバトルモードで登場しない。(ただし特定のパスワードを入力すると出現させることができる)
- アンゴラー(生物系)
- ブロック通過の効果が得られる。
- ガメフライ(機械系)
- Yボタンでガメフライ自身がミサイルとなって特攻し、ボンバーマンや障害物に当たると爆発する。但し、至近距離で使わないと爆風に巻き込まれるので扱いには注意が必要。ノーマルゲームでは、この能力を使われる前に倒さないと卵にならないので注意。
- クレイジーバルーン(生物系)(※)
- ボム通過の効果が得られる。
- スイム(生物系)(※)
- Yボタンで進行方向にダッシュする。障害物に当たるまで止まれないので注意。
- ダルマン(機械系)(※)
- 移動スピードが最高段階になる。
- タンクボン(機械系)
- Yボタンで一定時間相手の動きを鈍くするトリモチ弾を発射。
- ダンシングピエロ(機械系)
- Yボタンで相手を踊らせて動けなくする音符を発射。
- ドグーンJr(機械系)
- ボムキックの効果が得られる。
- トリケラドプス(生物系)
- 貫通ボムの効果が得られる。
- ハグハグ(生物系)(※)
- Yボタンで全てのソフトブロックを壊す。
- パックンガー(機械系)
- Yボタンで所持している全ての爆弾を一度に一列に配置することができる(ラインボム)。
- ボーボー(生物系)(※)
- フルファイアーの効果が得られる。
- ポンポン(機械系)(※)
- パンチグローブの効果が得られる。
[編集] デンジャラスボム
ボムキックされた爆弾同士が衝突すると、合体してデンジャラスボムになる。デンジャラスボムは通常の爆弾と違い爆風が回折するので、十字ではなく同心円状に近い。尚デンジャラスボムの火力は、ボムキックされた爆弾の火力に関わらず一定である。
ボムキックされたデンジャラスボムと他の爆弾が衝突・融合するとスーパーデンジャラスボムに、更にもう一つ爆弾が加わるとハイパーデンジャラスボムになる。当然ながら、火力もスーパー、ハイパーとなる度に上がる。(爆風の大きさは、デンジャラスは5×5マス、スーパーは8×8マス、ハイパーは真ん中に設置するとステージ全体を覆いつくすほどの凄まじい威力を持つ。)しかし意図しない限りデンジャラスボムが生まれることは少ないからか、後の作品では採用されているものは数少ない。
[編集] ドクロアイテムの効果
ドクロはバトルモードのみ登場し、これを取ると様々なステータス異常を起こす。他のボンバーマンに触れるか、アイテムを取ることで元に戻る。
- 移動スピードが速くなる
- 移動スピードが遅くなる
- 爆弾が設置できなくなる
- ボンバーマンが透明になる
- 設置できる爆弾が一つになり、火力も最小になる
- 自動的に爆弾を設置してしまう
- 自分と相手キャラの位置が変わる
- 止まれなくなる
- 爆弾を設置してから爆発するまでの時間が短くなる
- 爆弾を設置してから爆発するまでの時間が長くなる
- 十字キーの操作が逆になる
- アイテムをばらまいてしまう
[編集] 外部リンク
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