ジズヤ
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ジズヤ (jizyaまたはjizyah、(アラビア語: جزْية; オスマン語 cizye)は、イスラム諸王朝において、非ムスリムに対してのみ課せられた人頭税のこと。これを支払うことにより、非ムスリムは厳しい制限つきではあるもののズィンミーとして一定の生命・財産・宗教的自由の保証が得られた。本来は啓典の民に対するもので、それ以外の非ムスリムには改宗(あるいは死)を迫ることが原則だったが、イスラム世界の拡大によって実質的にはすべての非ムスリムに対するものとなった。[1]
ジズヤは社会的にムスリムより下位に位置づけられた非ムスリムにとっては厳しい負担となることも少なくなく、またイスラームに対する屈服の証でもあった為多くの非ムスリムはジズヤを屈辱と捉えた。このような負担を逃れるため多くのズィンミーがイスラームへの改宗を余儀なくされた。
現在でもイスラーム原理主義者の中には、シャリーアに基づく祭政一致の国家を樹立した暁には非ムスリムに対してジズヤを課すことを標榜している団体があり、問題視されている。
[編集] 参照
- ^ コーランの中でのジズヤへの言及としては第9章29節の『アッラーも、終末の日をも信じない者たちと戦え。またアッラーと使徒から、禁じられたことを守らず、啓典を受けていながら真理の教えを認めない者たちには、かれらが進んで税〔ジズヤ〕を納め、屈服するまで戦え。』という文言などがある
[編集] 関連項目
- ムスリム同胞団(コプト教徒に対するジズヤの復活を訴えている)
- ズィンミー
- イスラーム教徒による宗教的迫害
- イスラームと反ユダヤ主義
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