ジェームズ・ギブソン
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ジェームズ・ジェローム・ギブソン(James Jerome Gibson, 1904年 - 1979年)はアメリカ合衆国の心理学者。知覚研究を専門とし、認知心理学とは一線を画した直接知覚説を展開。アフォーダンスの概念を提唱して生態心理学の領域を切り拓いたことで知られる。妻のエレノア・ギブソンも心理学者。
オハイオ州に生まれ、ノースウエスタン大学を経て、プリンストン大学を卒業。1928年よりスミス・カレッジで教育・研究に携わる。同じ時期、ゲシュタルト心理学の創始者の一人であるクルト・コフカが、ナチスが台頭しつつあったドイツを逃れてスミス・カレッジに奉職しており、彼の主催するセミナーに参加したギブソンは大きな影響を受ける。
第二次世界大戦中はアメリカ陸軍航空部航空心理研究部長を務め、パイロットの選抜と訓練に携わった。1949年よりコーネル大学教授。
[編集] 参考文献
- エドワード リード 著『伝記 ジェームズ・ギブソン—知覚理論の革命』勁草書房 2006年 ISBN 978-4326101658