ジェフ・バグウェル

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打席に立つジェフ・バグウェル

ジェフ・バグウェル（Jeffrey Robert Bagwell , 1968年 5月27日 - ）は、MLB ヒューストン・アストロズに所属した元プロ野球選手。アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン生まれ。一塁手、右投右打。独特の「ガニ股打法」が特徴的であった。

[編集] 経歴

コネチカット州キリングワースで育ったバグウェルはハートフォード大学に在籍中の、1989年のドラフトでボストン・レッドソックスから4巡目指名を受け入団。翌1990年に37歳のベテランリリーフ投手ラリー・アンダーセンとのトレードでアストロズへ移籍した。ボストン出身だけあって家族全員がレッドソックスファンであり、バグウェル自身もカール・ヤストレムスキーの大ファンだった。それだけにアストロズへのトレードには非常に衝撃を受けたと後に語っている。

レッドソックス時代は三塁手であったが、アストロズの三塁にはケン・カミニティがいたため、一塁手にコンバートされた。1991年4月8日にデビューし、打率.294・本塁打15本・打点82の好成績をあげ、球団史上初のナ・リーグ新人王を受賞した。当時のレッドソックスの有望株の一人であり、アストロズで大活躍したバグウェルのトレードは、レッドソックスファンの間ではベーブ・ルースのトレード以来の悲劇とも言われた^[1]^[2]。その後も毎年活躍し、1994年には打率.368・39本塁打・116打点で打点王を獲得。また、長打率.750は1998年に70本塁打を打ったマーク・マグワイアの長打率にも匹敵する数字で、ナ・リーグMVPを満票で受賞した。1995年からはその破壊力のためにバグウェル、クレイグ・ビジオ、デレク・ベルの頭文字Bを取ってキラーB'sと呼ばれていた（後にベルのBはランス・バークマン、カルロス・ベルトランへと変わる）。

独特の極端なクラウチング気味のガニ股打法のため死球が多く、1993年、1994年、1995年と3回左手を骨折したが、左手の甲に大きな緩衝材を付けて対処した（画像）。2004年に右肩を痛め、2005年は手術とリハビリによって5月から9月にかけて故障者リスト入り。プレーオフ争いも佳境の9月9日に見切り発車で復帰し代打としてリーグ優勝に貢献し、ワールドシリーズにも出場したが、その影響からか2006年に至っては1試合も出場出来ず、同年オフに球団が来期の契約オプションを破棄したため12月15日に現役引退を発表。2007年からはアドバイザースタッフとして球団に関わることになった。

ビジオと共にアストロズが弱小だった時代からチームを支え、地元ヒューストンでは絶大な人気を誇った。走攻守のバランスと安定感という意味では屈指の一塁手であり、1996年から2001年まで史上初の6年連続30本塁打・100打点・100四球・100得点を記録、1997年には球団史上初、また一塁手としては史上2人目の30本塁打・30盗塁（俗に言う30 - 30）を記録している。449本塁打・1529打点はいずれもアストロズの球団記録である。

2007年8月26日、その栄誉を称え、バグウェルの背番号『5』はアストロズ史上8人目となる永久欠番となった。

[編集] 獲得タイトル・記録

打点王 1回：（1994年）
MVP：1回（1994年）
シルバースラッガー賞：3回（1994年、1997年、1999年）
ゴールドグラブ賞：1回（1994年）
オールスター選出：4回（1994年、1996年、1997年、1999年）
サイクルヒット：1回（2001年）

[編集] 年度別打撃成績

年度	チ丨ム	試合	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	打点	盗塁	盗塁死	四球	三振	打率	出塁率	長打率	塁打	犠打	犠飛	敬遠	死球	併殺打	O P S
1991	HOU	156	554	79	163	26	4	15	82	7	4	75	116	.294	.387	.437	242	1	7	5	13	12	0.824
1992	HOU	162	586	87	160	34	6	18	96	10	6	84	97	.273	.368	.444	260	2	13	13	12	17	0.812
1993	HOU	142	535	76	171	37	4	20	88	13	4	62	73	.320	.388	.516	276	0	9	6	3	20	0.904
1994	HOU	110	400	104	147	32	2	39	116	15	4	65	65	.368	.451	.750	300	0	10	14	4	12	1.201
1995	HOU	114	448	88	130	29	0	21	87	12	5	79	102	.290	.399	.496	222	0	6	12	6	9	0.895
1996	HOU	162	568	111	179	48	2	31	120	21	7	135	114	.315	.451	.570	324	0	6	20	10	15	1.021
1997	HOU	162	566	109	162	40	2	43	135	31	10	127	122	.286	.425	.592	335	0	8	27	16	10	1.017
1998	HOU	147	540	124	164	33	1	34	111	19	7	109	90	.304	.424	.557	301	0	5	8	7	14	0.981
1999	HOU	162	562	143	171	35	0	42	126	30	11	149	127	.304	.454	.591	332	0	7	16	11	18	1.045
2000	HOU	159	590	152	183	37	1	47	132	9	6	107	116	.310	.424	.615	363	0	7	11	15	19	1.039
2001	HOU	161	600	126	173	43	4	39	130	11	3	106	135	.288	.397	.568	341	0	5	5	6	20	0.965
2002	HOU	158	571	94	166	33	2	31	98	7	3	101	130	.291	.401	.518	296	0	9	8	10	16	0.919
2003	HOU	160	605	109	168	28	2	39	100	11	4	88	119	.278	.373	.524	317	0	3	3	6	25	0.897
2004	HOU	156	572	104	152	29	2	27	89	6	4	96	131	.266	.377	.465	266	0	3	6	8	12	0.842
2005	HOU	39	100	11	25	4	0	3	19	0	0	18	21	.250	.358	.380	38	0	4	1	1	2	0.738
通算	15年	2150	7797	1517	2314	488	32	449	1529	202	78	1401	1558	.297	.408	.540	4213	3	102	155	128	221	0.948

太字はリーグ1位。

[編集] 参考資料

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^ "The List: Readers Pick Most Lopsided Trades (英語)" ESPN.com. 2008-03-13閲覧.
^ "Worst deadline trades (英語)" ESPN.com. 2008-03-13閲覧.

[編集] 外部リンク

選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube

先代：バリー・ボンズ	ナ・リーグ打点王 1994年	次代：ダンテ・ビシェット
先代：バリー・ボンズ	ナ・リーグ MVP 1994年	次代：バリー・ラーキン
先代：デービッド・ジャスティス	ナ・リーグ新人王 1991年	次代：エリック・キャロス

この項目「ジェフ・バグウェル」は、野球選手に関する書きかけの項目です。加筆、訂正などをして下さる協力者を求めています（PJ野球選手）。

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