シャレード (映画)
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シャレード Charade |
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ケーリー・グラントとオードリー・ヘプバーン |
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監督 | スタンリー・ドーネン |
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製作 | スタンリー・ドーネン |
脚本 | ピーター・ストーン |
出演者 | ケーリー・グラント オードリー・ヘプバーン |
音楽 | ヘンリー・マンシーニ |
撮影 | チャールズ・ラング・Jr |
配給 | ユニバーサル・ピクチャーズ(アメリカ) |
公開 | 1963年12月5日 |
上映時間 | 113分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
制作費 | $4,000,000 |
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Variety Japan | |
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IMDb | |
『シャレード』(Charade)は1963年のアメリカ映画(ユニバーサル・ピクチャーズ制作)でサスペンス映画。サスペンスの最高傑作のひとつで、コミック&ロマンスの要素も。クレジットに、「MISS HEPBURN CLOTHES BY GIVENCHY」とあるように、ジバンシィによって提供されたヘップバーンの衣装が話題となった。
目次 |
[編集] あらすじ
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
スキー旅行先で、富豪の夫・チャールズとの離婚を決意したレジーナ・ランパート(オードリー・ヘプバーン)。旅行からパリの自宅に戻ると、家財道具一切が部屋から持ち出されており、夫の姿も見えない。そこへ、司法警察のグラン・ピエール警部が現れ、チャールズの死を告げる。
警部によれば、チャールズは家財道具のすべてを競売にかけ、その落札代金25万ドルを持ってパリ脱出のために列車に乗ったのだという。しかしチャールズは、列車から誰かに突き落とされたのだった(オープニングのシーン)。警察署で、夫の遺品を受け取ったレジーナ。小さなバッグに手帳、櫛、万年筆、レジーナに宛てた、切手を貼った未投函の手紙等のほか、パスポートが4通もあった。(この切手に注目。)
何もない、電気も止められてしまった自宅で途方にくれるレジーナ。そこへ、スキー旅行先で知り合ったピーター・ジョシュア(ケーリー・グラント)が現れる。ピーターは彼女に「夫の事件は新聞で知った。何か協力できることはないか」と申し出る。
チャールズの葬儀は寂しいもので、出席者はレジーナと、レジーナの親友でスキー旅行に同行たシルビー、そしてピエール警部だけであった。途中、ハゲた小柄な男(ギデオン)とやせた背の高い男(テックス)、そして、大柄で右手が義手の男(スコビー)が順次現れ、チャールズの死亡を確認する。
レジーナはアメリカ大使館のバーソロミューに呼び出され、4通ものパスポートを所持したチャールズの素性を知らされる。本名は、ボス、そして証拠写真の、若い頃の夫・チャールズ(ボス)は、葬儀に現れた三人と一緒だった。一味は第二次世界大戦中、OSS(CIAの前身)で対ドイツ戦に従事していた。25万ドル相当の金塊の輸送任務にあったが、四人は金塊を盗まれたことにして密かに地中に埋め、終戦後、山分けすることにした。しかし間もなく戦況は悪化し、ドイツ軍の攻撃を受け、スコビーが右手に大怪我を負い、散り散りになってしまう。そんな中でチャールズが金塊をこっそり掘り返し、持ち去ったのだという。
チャールズが持ち去った25万ドルのありかは妻のレジーナが知っているに違いないと信じたギデオン、テックス、スコビーの三人がレジーナの前に現れ、「金をよこせ」と脅迫する。三人の脅迫からレジーナを守ろうとするピーター。しかしスコビーからの電話忠告により、レジーナの中には、ピーターも実は三人の仲間で25万ドルを狙っているのではないかとの疑いが芽生える。
やがてスコビー、ギデオンが何者かに殺される。殺人者は? 次に殺されるのは? そして、25万ドルの行方は?そんな中、レジーナとピーターは互いに惹かれていく。
[編集] スタッフ
- 監督・製作 : スタンリー・ドーネン(Stanley Donen)
- 原作 : ピーター・ストーン (Peter Stone)、マルク・ベーム(Marc Behm)
- 脚本 : ピーター・ストーン (Peter Stone)
- 撮影 : チャールズ・ラング・Jr. (Charles Lang Jr.)
- 作詞 : ジョニー・マーサー (Johnny Mercer)
- 音楽 : ヘンリー・マンシーニ (Henry Mancini)
- タイトル・デザイン : モーリス・ビンダー (Maurice Binder)
[編集] キャスト
- ピーター (Peter Joshua): ケーリー・グラント (Cary Grant)
- レジーナ (Regina 'Reggie' Lampert): オードリー・ヘプバーン (Audrey Hepburn)
- バーソロミュー (H. Bartholemew): ウォルター・マッソー (Walter Matthau)
- スコビー (Herman Scobie): ジョージ・ケネディ (George Kennedy)
- テックス (Tex Panthollow): ジェームズ・コバーン (James Coburn)
- ギデオン (Leopold W. Gideon): ネッド・グラス (Ned Glass)
[編集] 吹き替え
フジテレビ版
- ピーター・ジョシュア(ケーリー・グラント):中村正
- レジーナ・ランバート(オードリー・ヘプバーン):池田昌子
- ハミルトン・バーソロミュー(ウォルター・マッソー):富田耕生
- ハーマン・スコビー(ジョージ・ケネディ):島宇志夫
- テックス・ペンソロー(ジェームズ・コバーン):小林清志
- レオポルド・ギデオン(ネッド・グラス):永井一郎
テレビ朝日版
- ピーター・ジョシュア(ケーリー・グラント):黒沢良
- レジーナ・ランバート(オードリー・ヘプバーン):池田昌子
- ハミルトン・バーソロミュー(ウォルター・マッソー):小松方正
- ハーマン・スコビー(ジョージ・ケネディ):渡部猛
- テックス・ペンソロー(ジェームズ・コバーン):小林清志
日本テレビ版
- ピーター・ジョシュア(ケーリー・グラント):瑳川哲朗
- レジーナ・ランバート(オードリー・ヘプバーン):池田昌子
- ハミルトン・バーソロミュー(ウォルター・マッソー):永井一郎
- ハーマン・スコビー(ジョージ・ケネディ):坂口芳貞
- テックス・ペンソロー(ジェームズ・コバーン):小林清志
DVD版
- ピーター・ジョシュア(ケーリー・グラント):佐々木勝彦
- レジーナ・ランバート(オードリー・ヘプバーン):池田昌子
- ハミルトン・バーソロミュー(ウォルター・マッソー):チョー
- ハーマン・スコビー(ジョージ・ケネディ):福田信昭
- テックス・ペンソロー(ジェームズ・コバーン):広田行生
- レオポルド・ギデオン(ネッド・グラス):中博史
[編集] 著作権消失
本作は作品中(オープニングタイトル、エンドロール、等)に著作権表記が無かったため公開当時の米国の法律(方式主義)により権利放棄とみなされ、パブリックドメインとなった(このため、コモンズに高解像度のスクリーンショット、ウィキクオートに台詞の抜粋が収録されてる)。この事は家庭用ビデオが普及するまでは深刻ではなかった。家庭用ビデオが普及した1980年代に入ると許諾や使用料が不要であることから各社から様々な画質でビデオソフトが発売されるようになった。この事は、以前から無方式主義となる日本をはじめとする全世界に及ぶと考えられることから日本をはじめ各国でも格安DVDとして各社からリリースされている。
正規版も発売中だが正規版には珍しく片面1層で特典も劇場版予告編のみと貧弱で積極的とは言えず、ローマの休日正規版の豪華特典とは対照的である。
[編集] リメイク
2002年にはシャレード (2002年の映画)(The Truth About Charlie(英語)、直訳すると「チャーリーの真実」)が製作された。1963年版と比べて、よりサスペンス色が強まった。北米で2002年版DVDが発売されたときに特典映像として1963年版が丸ごと同梱された。日本でも、2002年版と1963年正規版をセットにして発売された(それぞれ単独でも発売中)。