サーブ 2000
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サーブ 2000 要目一覧 | ||
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乗員 | 2 | |
乗客 | 50(最大) | |
初飛行日 | 1992年3月26日 | |
全長 | 27.28m | |
全幅 | 24.76m | |
高さ | 7.73m | |
エンジン | アリソンAE2100Aターボプロップ双発 | |
プロペラ | 6枚羽 | |
巡航速度 | 682 km/h | |
航続距離 | 2.868 km | |
実用上昇限界 | 9.450 m | |
総生産数 | 63機 |
サーブ 2000(Saab 2000)は、スウェーデンのサーブ社が開発したターボプロップ双発旅客機である。事実上、サーブ340の改良・ストレッチ型であり、665km/h以上という高速巡航性能と低騒音性能にすぐれている。1992年3月26日に初飛行し、1994年9月に商業運航に就航した。
主翼は低翼配置・直線翼であり、垂直尾翼には、前部へ延びるフィンがついている。プロペラは6枚のブレードであり、これも低騒音に貢献している。また、グラスコックピットとなっている。サーブ340と比較して、胴体は7.3m延長され、主翼の長さもそれぞれ3.3m延長された。
サーブ 2000は34機がクロスエア航空で使われたほか、1997年には日本の国土交通省航空局も飛行点検機として導入した。しかし、売り上げが低迷したため、1999年に製造が中止された。生産機数は54機。
売り上げが低迷した主な理由は、市場としていた50席前後のコミューター路線に、エンブラエルERJ145とボンバルディアCRJ-200などような低価格のジェット旅客機が登場し、競争に敗れたことであった。このためサーブ社は旅客機市場から撤退する事となった。