サルナシ
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?サルナシ | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Actinidia arguta | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
サルナシ |
サルナシ(猿梨 - 学名:Actinidia arguta)とは、マタタビ科マタタビ属の植物。別名:シラクチカズラ、シラクチヅル。果実はしばしばコクワと呼ばれる。
日本、朝鮮、中国などに分布する雌雄異株の蔓性の落葉樹で本州中部以南の温暖地では、概ね標高600m以上の山岳地帯に自生する。花色は白で、また果実は雌株に近縁のキウィフルーツを無毛にして小さくしたような緑色の2~3cm程度のものが熟し、果実酒などに使用したり、味もキウィフルーツによく似て生食にも適する。野生果実としてはかなり美味で、栽培果樹にも匹敵すると評価されることもある。
キウィフルーツの日本での栽培の開始は、本来サルナシ果実の味に魅せられた農家が栽培果樹化を試みたが、その困難さにこれを断念し、近縁なキウイフルーツが中国南部からニュージーランドに導入されて栽培果樹化されていることを知って、これの日本導入に切り替えたことに始まるというエピソードもある。
野生動物ではニホンザルやツキノワグマ、ヒグマなどが好んで大量に摂食して種子散布に貢献し、クマ類がこればかりを大量に食べた後の糞の外見はキウィフルーツのジャムに酷似する。このように、ヒトを含む哺乳類の味覚の嗜好に適する点、鳥類による種子散布に頼る植物の果実の多くの色が赤色か黒色である点、哺乳類に発達した嗅覚を刺激する芳香を持つ点から、主として哺乳類の果実摂食による種子散布に頼る進化を遂げた植物であると考えられる。
ツルは直径約5cm、長さは50mにも伸びることがある。非常に丈夫で腐りにくいことから「祖谷のかずら橋」(吊り橋)の材料にも使用されている。