サムズアップ人生開運プロジェクト
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『サムズアップ人生開運プロジェクト』(さむずあっぷじんせいかいうんぷろじぇくと、通称:「サムズアップ」)は、朝日放送が制作し、テレビ朝日系列で放映されていたテレビ番組(ゲーム番組)である。
2003年4月放送開始、同年9月12日放送終了。金曜日21:00 - 21:54に放映。当初は大阪本社で制作する予定だったが、結局東京支社での制作となった。
目次 |
[編集] 出演者
- 司会
- アシスタント
[編集] 概要
番組の構成は、毎回厳しい予選を勝ち抜いた一般視聴者4名が出演。ジャンケンをみのもんたと対戦する。最後まで勝ち抜くと1000万円がもらえた。「運命は拳(こぶし)で切り拓け!」を合言葉に困っている人々と数奇なる人生を送っている人々をジャンケンで応援してあげたいというコンセプトのもとで番組は始まった。
放送開始から3ヶ月ほどは一般人のみの出演だったが、2003年7月以降、一般出場者に加えて著名人3名がゲストとして出演し、末期は芸能人だけのスタイルとなった(ただし最終回は一般人も参加)。芸能人で1000万円を獲得したのは、陣内貴美子とガッツ石松だった。
なお、山形テレビ向けに作られた、みのと優香による番宣CMが存在している。しかし低視聴率のため、オンエア期間は2ヶ月で終了している。
[編集] 初期のルール
- まず事前に4人の出場者(初回は5人だった)のプロフィールおよび出場動機を書いた紙を観客に配り「この人を応援したい」と思うかどうかアンケートをとる。その支持率で順位をつけ、ステップラダー方式のトーナメントを行う。まず支持率4位と支持率3位が対決。勝った方が支持率2位と戦い、その勝者が支持率1位と最終決戦。それに勝てば100万円とみのステージへの挑戦権を得る。途中で負けた人には参加賞として2万円が与えられる(後期はこのポジションをクジ引きで決めるようになった)。
- 出場者同士の勝負はすべて予告ケン3本勝負で行う(2本先取)。まず、どの手を出すかを互いにスイッチで予告し、その後本番のジャンケンに入る(もちろんこの予告を裏切ってもよい)。
- 本番のジャンケンでは三・三・七拍子のリズムに乗せて「J・A・N!K・E・N!サムライフジヤマジャンケンポン!!」の掛け声が流れる。
- 優勝者はサムズアップしてみのステージに行くか、ここでギブアップして100万円を持って帰るかを聞かれる。みのステージはサムライ → キヨミズ → フジヤマの3段階に分かれていてすべて1本勝負。負けたらそこで終了となる(もちろん各段階をクリアするごとに、サムズアップかギブアップかを問われる)。
[編集] みのステージ
- サムライステージは、推理ケンを行う。ジャンケンの手が描かれた3枚のカードからチャレンジャーが好きなものを1枚取る。残り2枚をよくシャッフルしたものからみのが1枚取る。そのカードを見たみのの表情や、質問に対する返事および間を観察し、「このまま勝負する」か「残ったもう1枚とチェンジして勝負する」かを決める。
- 勝ち → 200万円にアップ。負け → 50万円にダウン。
- キヨミズステージは予告ケン。ただし予告をするのはみのだけ。
- 勝ち → 300万円にアップ。負け → 100万円にダウン。
- フジヤマステージも予告ケン。今度は逆に、チャレンジャーのみが予告する。
- 勝ち → 1000万円獲得。負け → 100万円にダウン。
[編集] リニューアル後のルール
- 出場者はすべて、最初からみのもんたと直接対決。3,4種類のジャンケンを利用したゲームを用意してあり、好きな順番で挑戦していく(末期は、はじめからゲームの順番が指定されていた)。3種類クリアできれば300万円もらえる。途中で失敗しても、クリアした数に応じた賞金をもらえる(0勝 → 敢闘賞、金額は不明。 1勝 → 10万円。 2勝 → 20万円)。
- 300万円を手にしたチャレンジャーは、1000万円を狙ってキヨミズステージに行くこともできる(失敗すれば100万円にダウン)。もちろん300万円でギブアップしてもよい。
[編集] リニューアル後のゲーム
- 推理ケン
- リニューアル前のサムライステージと同じ。
- 宣言ケン
- リニューアル前のキヨミズステージと同じ。
- シャッフルケン
- グー・チョキ・パーが中に描かれた3つのカップをみのがジャズらしき軽快な音楽にのせ15秒かけてシャッフルする。先にみのが1つ選び、残った2つからチャレンジャーが好きな方を選んで勝負。
- 記憶ケン
- グー・チョキ・パーが描かれたパネルが3枚ずつ合計9枚あり、これを5秒間だけオープン。そのあと、みのがランダムに1枚オープンし、チャレンジャーはそのオープンされた手に勝つ手が、何番に隠れているかを3つ全部言い当てればクリア。負けはもちろん、あいこもだめである(はじめは「グーが緑、チョキが黄色、パーが赤」だったが、回を重ねるにつれ「全部黄色で統一」や「それぞれに3色が1枚ずつ」と難易度がアップしていき、さらにオープンの方法も「一斉にオープンしっぱなし」から「1枚 - 3枚ずつランダムに一瞬ずつで最後に全部一瞬だけオープン」と変わっていった)。
- カウントケン
- 3カウントの準備の後、スタートの合図でゴダイゴの『Monkey Magic』のイントロにのせて、25枚のパネルが四隅のどこかから、時計回りの渦巻状に次々とオープンしていく。どれか1種類が9枚あり、残る2種類が8枚ずつ。見ることができる時間はスタートしてから10秒間。そのあと、みのとジャンケン。この時みのは、必ずさっきのパネルで9枚あった手を出してくる。それに勝つ手を出せばクリア。負けはもちろんあいこもダメ。
キヨミズステージはストレートジャンケン(つまり普通のジャンケン)3本勝負で2本先取。 勝てば1000万円GET。負ければ100万円にダウン。
※賞金限度額は民放連の自主規制により、一人につき200万円までと定めているが、この番組では人数に関係なく、賞金上限1000万円となっている。
[編集] 短命に終わった背景
みのもんたが司会で、1000万円の賞金をウリにした点が、フジテレビ系列の『クイズ$ミリオネア』に似通っているといわれ、『ミリオネアの二番煎じ』『ジャンケンだけをする番組には無理がある』ことなどが不評であった。やがて7月に入ると、裏番組の『金曜ロードショー』(日本テレビ系列)、『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBSテレビ系列)、『金曜エンタテイメント』(フジテレビ系列)などに押されて視聴率が伸び悩み、打ち切りとなった。2000年代前半、各局が挙って起用したみのもんたが司会をした番組で、最も評判の良くなかった番組といえよう。
[編集] スポンサーに関して
- 基本的には前番組に引き続きP&Gを筆頭とした複数社の提供で、この番組の開始でABCの金曜夜9時枠はこれまでの1時間通し(30"×12)から前半枠(30"×6)と後半枠(30"×6)に分離されるようになり、2006年3月に同枠で放送された「笑いの金メダル」時代まで続いた。ドラマ枠になってからは再び1時間通し(30"×12)に戻っている。
[編集] 関連項目
金曜21時枠でこれ以前に放送されていた番組
以後の同枠放送番組
みのもんた司会のABC制作番組
[編集] 外部リンク
- サムズアップ(朝日放送公式、現在は消失)
- [1](こちらでは消失する前のサイトを見ることができる。
- サムズアップ 人生開運プロジェクト(ファンページ)
テレビ朝日系 金曜21時台(ABC制作枠) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
世界痛快伝説!!運命のダダダダーン!
(→火曜20時台に移動・改題) |
サムズアップ人生開運プロジェクト
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