サクラ (うる星やつら)
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サクラは高橋留美子による漫画およびそれを原作としたアニメ『うる星やつら』の登場人物の一人。アニメでの声優は鷲尾真知子。
錯乱坊の姪で巫女、友引高校の養護教諭。尾津乃つばめの婚約者。姓が不明で、サクラとしか呼ばれない(更にさくらとは表記しない)。
[編集] 登場
生来病弱であったが、扮装して家出中の諸星あたると偶然ラーメン屋の外でぶつかり、彼の悪相を放っておけずに御祓いをすると、中断の度に彼女に取り付いていた病気の根源である悪霊があたるへ移っていく。祓いをすると妖怪達は消え去っていったが何故か最後まで死神だけは祓うことができなかった。それから彼女は健康体となった。
[編集] 特徴
母(錯乱坊とまったく同じ顔をしている)や伯父である錯乱坊に似ず、背が高く、グラマラスで大変な美人であり、友引高校の男子生徒達や教師である温泉マークからも想いを寄せられており、男子達はわざわざ自ら傷ついて保健室の彼女へ会いに来る程。実は伯父以上の大食漢。だがプロポーションは不思議と崩れない。本人曰くダイエットしているからだそうだ(ただし、プロポーションは変わらないが、食べた分だけ体重は増える)。初期の頃は面堂にたかろうとする錯乱坊を「恥を知れ!」と言って叱るが、物語後半になると諸星家に来て食事をたかるようになっている。また、修行により妖怪を呼び出す能力を持つ。三宅しのぶと同じく女性離れした怪力の持ち主でもある。外見と全くつりあわない古臭い口調で話す。
お祓いの際は「はらたま! きよたま!」を連呼するが、これは「祓いたまえ」「清めたまえ」の略である(TVアニメ第五話の台詞が初出)。後に「はらたま」は、映画『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(監督・脚本押井守)における荒廃する夢の世界で彼女が経営する「牛丼はらたま」として用いられ、同じく押井監修・脚本のテレビゲーム『サンサーラ・ナーガ』にも同名の立ち食いそばチェーンが登場する。また、「はらたま」「きよたま」はマントラ(他のRPGにおける呪文・魔法に相当)にもなった。
ビューティフルドリーマーではBMWバイクを乗り回し、給湯室で喫煙するシーンがありTV版のキャラクターとかなり違うと評判であった。