ゴッコ汁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゴッコ汁(ゴッコじる)とは、主に北海道でとれるゴッコ(ホテイウオ)を使った鍋料理。
[編集] 調理・具材
北海道の渡島半島(道南地方)の漁師の家庭でよく食べられる、冬の家庭料理である。ゴッコ(カサゴ目ダンゴウオ科ホテイウオ)は一見フグのような膨らんだ魚で体長は20cm〜30cmほど。身は白身で淡白な肉で表面に厚いゼラチン層がある。海の底に住む腹部に吸盤をもった魚であるが産卵のため沿岸近くまで寄ってくるので、冬に漁獲が多い。
内臓を取ったゴッコを一度湯通しして体表のぬめりをとり、表面の薄皮を取り除いてからぶつ切りにする。メスは卵を持っているので卵と肝を具材にする。昆布のだし汁に醤油を加え、豆腐、長ネギ、えのき、大根、生海苔などを入れて煮る。ゴッコから水分がでるために味付けは濃い目で野菜は少なめにするとよい。ゼラチン層が厚いために人によっては好みが分かれる。尚、吸盤は食べることができない。
家庭によっては、味噌味に仕立てたり、ジャガイモやワカメを加えることもある。