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グローリー株式会社(グローリーかぶしきがいしゃ)は、銀行などの金融機関で使われる通貨処理機や街中の自動販売機、電子マネーなどの通貨関連機器の大手メーカーである。 1950年(昭和25年)に大蔵省造幣局の発注により国産第一号の硬貨計数機を開発して以来、金融・流通・遊技市場などの分野で製品開発を手がけ、通貨処理機、たばこ自動販売機、コインロッカー、レジ釣銭機、カード関連機器などの製品や技術を発表した。また、ICカード事業の推進や生体認証技術の構築など、事業分野の拡大も行っている。
[編集] 沿革
[編集] 事業所
- 本社・本社工場:兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号
- 東京本部:東京都千代田区外神田四丁目14番1号 秋葉原UDX
- 品川事業所:東京都品川区大崎五丁目4番6号
- 御着事業所:兵庫県姫路市御国野町国分寺67番地
- 埼玉工場:埼玉県加須市古川2丁目4番地1
- 姫路物流センター:兵庫県姫路市夢前町野原550番2号
[編集] 商品の流れ
- 1950 国産初の硬貨計数機を開発、大蔵省造幣局に納入。
- 1953 銀行向け硬貨計算機(国産第一号)を開発。
- 1958 チューインガム販売機(国産第一号)を開発。
- 1962 硬貨自動包装機(国産第一号)を開発。
- 1965 千円紙幣両替機(国産第一号)を開発。
- 硬貨選別機(国産第一号)を開発。
- 日送りつきコインロッカー(国産第一号)を開発。
- 1972 銀行窓口用現金支払機を開発。
- 1974 紙幣帯封機を開発。
- 1976 多能式紙幣両替機を開発。
- 1981 紙幣整理機を開発。
- 1985 金融機関向け循環式入出金システムを開発。
- 1986 紙製磁気カード「プリペイドカード」システムを開発。
- 1987 ホール向け景品管理システムを開発。
- 1992 レジつり銭機を開発。
- 1998 印鑑照会システムを開発。
- 2001 「非接触ICカード対応」の店舗決済端末機と入金端末機を開発。
- 2004 ホール向け現金管理機を開発。
- 2006 非接触ICカード対応の多能式ターミナルロッカーを開発。
[編集] 事件
- 2006年7月20日に、読売新聞朝刊で報道されたことを発端に、その後の社内調査で、旧グローリー商事株式会社が17年間にわたり、右翼団体(現在は解散)及びその元代表に顧問料約2億1,000万円、事務所賃料等約2億9,000万円、会社名義のカード使用料等約1億6,000万円、計約6億6,000万円を支払っていたことが発覚した。(詳細はグローリーのプレスリリースを参照。)
[編集] 外部リンク