グリゴーリ・シャイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
グリゴーリ・アブラーモヴィチ・シャイン (ロシア語:Григорий Абрамович Шайн;英語:Grigory Abramovich ShajnまたはShayn、Schajnなど、1892年4月19日 – 1956年8月4日)はソビエト連邦の天体物理学者である。配偶者のペラゲーヤ・シャイン(Пелагея Фёдоровна Шайн)、旧姓サンニコヴァ(Санникова))も天文学者である。ユダヤ系。
[編集] 概要
1939年にソビエト科学アカデミーの会員になった他イギリスの王立天文学会などの会員にも選ばれた。1945年から1952年の間クリミア天体物理天文台の所長を務めた。
天体の分光学や、ガス星雲の物理学の分野で働いた。オットー・シュトルーベと、若い恒星の回転速度の速いことを調べ、恒星の視線速度を測定した。新しいガス星雲を発見し、恒星の大気に炭素13の異常に少ないことを発見した。
いくつかの小惑星と、非周期彗星 C/1925 F1 (シャイン・コマス彗星)の発見者である。ただし周期彗星 61P/シャイン・シャルダハ彗星は妻のペラゲーヤ・シャインが発見者である。
ペラゲーヤ・シャインが発見した小惑星(1648)シャイナ (Shajna)と月のシャイン・クレータは彼の名に因んで命名された。