クモンガ
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クモンガ (Kumonga) は、特撮映画『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』をはじめとするゴジラシリーズに登場した架空の怪獣である。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 登場作品
公開順
- 『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年)
- 『怪獣総進撃』(1968年)
- 『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)
- 『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』、『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』ではライブフィルムとして登場した。
[編集] ゴジラシリーズ(昭和)のクモンガ
(各作品共通)
- 体長:45メートル
- 体重:8千トン
[編集] 『ゴジラの息子』
南太平洋のゾルゲル島のクモンガの谷に生息していた大グモが、気象コントロール実験失敗の影響で怪獣化したもの。粘着力がある強靭な糸(熱には弱いとされる)を吐く。感情がたかぶると青い目が赤くなる。外見上はほとんどクモそのままである。
カマキラスを糸でからめとり、毒針で倒した。最後は東宝特撮では珍しい雪が降る中でゴジラと戦い、目に深い傷を負わせるが、ゴジラとミニラの熱線で倒された。
カマキラスと共に操演怪獣の傑作として知られ、このリアルな動きはCGでは再現できないと言われ続けている。
海外では「SPIGER」という名称
[編集] 『怪獣総進撃』
二代目クモンガ。初代とは違い目はずっと赤いまま。小笠原の怪獣ランドで保護されていた。その後、キラアク星人にあやつられたが、破壊シーンはない。劇中の初登場シーンは「ゴジラの息子」のライブフィルム。
コントロールが解かれた後は、富士山麓でのキングギドラとの闘いに参加。ゴジラたちとの戦いで疲弊したキングギドラを、モスラと共に糸でがんじがらめにして、動きを封じた(直後、ミニラのリング状の熱線で、キングギドラは絶命する)。
[編集] 『ゴジラ FINAL WARS』のクモンガ
X星人に操られ、アリゾナを襲撃した。その後、ニューギニアに上陸したゴジラと対決した。本作のクモンガは実在するクモにみられるような直線的な糸を噴出するだけでなく、一度空中へと噴出された糸がネット状に展開して相手を包み込むという新たな能力〈強縛デスクロス・ネット〉を獲得している。(他に武器として毒針があるが劇中では未使用)しかし、その能力を生かしきれなかったか、一度はゴジラを蜘蛛糸で絡ませたものの、逆に糸をつかまれた挙句はるか遠くに投げ飛ばされてしまった。その後の消息は不明。
昭和版と比べると足の動く関節が1本につき1ヶ所少ない。デザインは西川伸司。
劇中でバンクーバーの子供がクモンガのソフビ人形で遊んでいるシーンがある。
- 体長:60メートル
- 体高:35メートル
- 足の高さ:40メートル
- 体重:3万トン