クフ
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クフ(フーフー、Khufu; 紀元前26世紀、在位紀元前2589年 - 紀元前2566年)は古代エジプト・古王国時代のファラオでカフラーの父。「クフ」と言う名は「クヌム神に護られしもの」を意味する「クヌム・クフ・ウイ(khnum - khufwy)」を簡略化した物とされ、ギリシア語ではケオプス(Cheops)と称される。ギザの三大ピラミッドのうち最大の大きさを誇る、いわゆるクフ王のピラミッドを造営したことで知られる。
ただ、近年の吉村作治等の研究により、クフが造営したとされるピラミッドについて、王墓であったのか、本当にクフが造営したのか等について疑問が投げかけられている。
ヘロドトスの『歴史』によれば、国民の苦しみも顧みずに大規模な土木事業を繰り返した暴君とされるが、実際には、この事業がナイル川の氾濫で一時的に職を失った国民のための失業対策であったとされる。しかし、この大事業が代々繰り返されたことで、国力は弱体化し、古王国時代は終焉を迎えることとなった。
ファラオ | ||
先代: スネフェル |
エジプト第4王朝 | 次代: ジェドエフラー |