ギブソン・マローダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
| ギブソン・マローダー Gibson Marauder |
|
|---|---|
| メーカー/ブランド | ギブソン |
| 製造時期 | 1975年- |
| ボディタイプ | ソリッド |
| ハードウェア | |
| テールピース | ストップ・バー（固定） |
| 電気系統 | |
| ピックアップ(F) | ハムバッキング |
| ピックアップ(R) | シングルコイル |
| テンプレート | カテゴリ | |
マローダー（Marauder）は、1970年代、ギブソンが営業不振対策のために制作したギター。生産数は少ない。
目次 |
[編集] 概要
1975年に発表されたギブソンには珍しいデタッチャブル・ネック・モデルのソリッド・ボディ・ギター。ピックアップはフロントのハムバッキングと、リアにマウントされたシングルコイルの2つ。
1975年モデルは、1弦側カッタウェイ近くに取り付けられた3ポジションのトグル・スイッチでピックアップを選択するようになっているが、1976年頃以降は，スイッチの代わりにフロントとリアのピックアップの音量バランス・コントロールが取り付けられるようになる。
ちなみにMarauderとは、略奪者という意味で、他社から売り上げを盗む＝他社より売り上げを上げるという思いを込めて製造されたが、売り上げがいまいち伸びなかった。結局製造期間は、約5年しかなく、入手が困難である。
[編集] 他のギターとの比較
ボディの形はレスポールそのものだが、ピックガードは全く違う形をしている。また、レスポールに比べて重量が軽い。 ヘッドの形はフライングVによく似ている。 スケールが短く、弦を強く張る必要がない為弾きやすい。ESPの子会社「エドワーズ」によるマローダーモデルは、ギブソンのものに比べてボディの下半分のふくれ方が大きく、リアピックアップはシングルコイルに見えるがミニサイズのハムバッキングとなっている。また、ネックはデタッチャブルネックではなくセットネックである。
[編集] 使用ミュージシャン
- 後藤正文（ASIAN KUNG-FU GENERATION） -パワー不足と感じたため、近年ではPV撮影の際を除きほとんど使用していない。
- ポール・スタンレー(キッス) -愛用していた訳ではないが、しばしばステージでマローダーを燃やしていた。
- デリック・ウィブリー(Sum 41) -ミュージック・ビデオでしばしばマローダーを弾いている。
