キャラクタマシン
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メインフレームやミニコンピュータなどの1ワード=36ビットのワードマシンでは、文字コードをあらわすキャラクタは6ビットの組み合わせから成り、0から63までの6ビットのデータである。英数字と一部の記号を1バイト(8ビット)より少ないデータ量で表現できるため、機能の制限が強かった、初期の、ワード単位で処理を行なうコンピュータで使われていた。すなわち、36ビット=6キャラクタとして扱うことで、同時に6文字を処理できたのである。
このような、キャラクタ単位でデータを扱うマシンのことをキャラクタマシンとも呼んだ。
これに対して、CPUをつんだパソコン、ワークステーションのように、8ビット=1バイト単位でデータを扱うマシンをバイトマシンと呼ぶ。
キャラクタマシンのメモリ構成はデータ部6ビットに加え2ビット制御ビットがあり、都合8ビット単位である。 制御ビットで、可変長データを扱うことが出来た。 計算をする際には、1文字で十進数字一桁を表すことで、計算行為に誤差が出ないという特徴があった。 キャラクタマシンは、演算部分のハードウエア量が少なく済むので、コンピュータの価格を押さえることができ、各メーカともキャラクタマシンは大ヒットした。 また、COBOL言語を処理するのにも適していた。 さらには、マシン語の可読性にも優れていた。 日本のメーカではNECの2200シリーズが大ヒットし、その結果ワードマシンやバイトマシンへの移行を遅らせ、国内シェア1位から転落した。