キカイダー01 THE ANIMATION
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『キカイダー01 THE ANIMATION』（キカイダーゼロワン ジ アニメーション）は2001年に製作された日本のOVA作品。石ノ森章太郎の漫画『人造人間キカイダー』のアニメ化作品であり、2000年に製作されたテレビアニメ『人造人間キカイダー THE ANIMATION』の続編である。
全4話だが、DVD-BOX版では更なる続編である短編『ギターを持った少年 -キカイダーVSイナズマン-』が追加された。
- 特撮作品である『キカイダー01』のアニメ化作品ではない。特撮版『01』は漫画版『キカイダー』の01登場後とは展開が異なっているため、ある程度漫画版のストーリーに沿っている本作とも当然展開は異なっている。
注意：以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] ストーリー
秘密結社ダークの野望を砕き独り旅をしていた人造人間キカイダーことジローは、謎のロボット軍団に襲われるアキラとリエ子に出会う。実はアキラは、ダークの首領プロフェッサー・ギルの息子で、ギルの残した最終兵器の秘密を握っていたために復活したハカイダーや謎の組織シャドウに狙われていたのだった。そしてアキラたちと古寺に逃げこんだジローは、そこでジロー以前に造られた人造人間キカイダー01・イチローと出逢う・・・。
[編集] 登場人物
- イチロー／キカイダー01（ゼロワン）
- 本作の主人公。ジロー以前に光明寺博士が製作していた人造人間。言わばジローの兄。ジローと異なり、良心回路を持たない。それ故に性格は非常に攻撃的。
- ジロー／キカイダー
- 前作の主人公。原作漫画版同様に最終決戦で「服従回路（イエッサー）」を組み込まれ、人間と同じ「心」を持つようになる。そして、原作漫画版と同じく、キカイダー01、キカイダー00、ビジンダーやギルハカイダーを倒し、その後は旅に出る。
- 零（レイ）／キカイダー00（ダブルオー）
- 光明寺博士の設計図を元に風天和尚が製作した第3のキカイダー。映像作品での登場はこれが初めてである。なお、原作漫画版ではジローが寂しさを紛らわす為に、光明寺博士の設計図を元に作った話し相手だった。
- ミエ子／ビジンダー
- 謎の組織シャドウの人造人間。リエ子とは姉妹ロボットだった。
- アキラ
- ジローが助けた少年。プロフェッサー・ギルの息子で、最終兵器の秘密が隠されているといわれる。
- リエ子
- アキラを連れていた女性。実はアキラの護衛をするために作られたロボットだった。
- 風天和尚
- 山寺の和尚。実は元ロボット工学者で、光明寺博士の恩師である。
- ギルハカイダー
- 前作で死亡したと思われたプロフェッサー・ギルがハカイダーのボディを使って復活した姿。ハカイダー部隊壊滅後、新生ダークの首領となる。
- レッドハカイダー
- ブルーハカイダー
- シルバーハカイダー
- シャドウナイト
- 謎の組織シャドウのロボット。ハカイダー部隊と敵対するかに見えて、実はダーク再興を画策し、ギルハカイダーを首領として迎える。アキラの肉体への負担を考えずにジャイアントデビルを活動させようとしたため、ギルハカイダーに殺された。
[編集] キャスト
- キカイダー／ジロー：関智一
- キカイダー01／イチロー：森久保祥太郎
- キカイダー00／零：井上和彦
- ビジンダー／ミエコ：堀江美都子
- アキラ：秋田まどか
- リエコ：大原さやか
- 風天和尚：永井一郎
- ギルハカイダー：小川真司
- シャドウナイト：渡部猛
[編集] スタッフ
- 原作：石ノ森章太郎
- エグゼクティブプロデューサー：小野寺章（石森プロ）、勝股英夫（SME・ビジュアルワークス）
- 企画監修：河野達典（石森プロ）
- 企画協力：小山仁一郎（プラズマ）、前田保、児玉恭司（石森プロ）
- 脚本：根元歳三、大西信介
- スーパーバイザー：早瀬マサト（石森プロ）
- キャラクターデザイン：紺野直幸
- 美術監督：岡田有章（デザインオフィス・メカマン）
- 色彩指定：友野亜紀子、川崎アイ子
- 撮影監督：長牛豊
- 編集：岡田輝満 (JAY FILM)
- 音楽：和田薫
- 音楽監督：中武敬文
- 録音演出：井上和彦
- 効果：野口透（アニメサウンド）
- 録音調整:安藤徳哉
- 録音助手:椎原操志
- 録音スタジオ:スタジオごんぐ
- 録音プロデューサー:藤沼亜季
- 録音制作:楽音舎
- ラインプロデューサー：植田もとき、松元文一、久保田光俊
- プロデューサー：岩上敦宏（SME・ビジュアルワークス）
- 監督：元永慶太郎
- アニメーション制作：RADIX、スタジオOX
- 協力：東映
- 製作協力：バンダイ
- 製作：SME・ビジュアルワークス
[編集] タイトルリスト
※各巻にサブタイトルは存在しない
- VOL.1
- VOL.2
- VOL.3
- VOL.4
- キカイダー01 THE ANIMATION/RE-EDITION ※VOL.1 - 4の再編集版
[編集] ギターを持った少年 -キカイダーVSイナズマン-
『キカイダー01 THE ANIMATION/RE-EDITION』とともにコレクターズDVD-BOXに収録されている作品。石ノ森章太郎の漫画『イナズマン』にジローが出演した「ギターを持った少年」を原作としている（ただし、結末は異なる）。
2008年3月24日、NHK衛星第2の『とことん! 石ノ森章太郎』においてTV初OA。
[編集] 登場人物
- 風田サブロウ／イナズマン
- イナズマンへの変身能力を持つ、新人類（ミュータント）の少年。変身能力以外にも様々な超能力が使える。超能力を持たない人類を滅ぼそうと企む、バンバ率いる超能力者達と戦っている。特撮版では渡五郎（わたり ごろう）と言う大学生だったが、本作では原作漫画版に準じて、中学生の風田サブロウがイナズマンの変身者である。
- ジロー／キカイダー
- 不完全な良心回路（ジェミニィ）に悩む人造人間の少年。過去に悪に従うようになる回路、服従回路（イエッサー）を体内に埋め込まれており、人間と同じ「善」と「悪」の「心」を持つ。シャドウとの最終決戦で兄弟、仲間を破壊したトラウマから来る心の脆さに漬け込まれサブロウを狙うこととなる。なお、原作ではキカイダーにチェンジしなかったが本作ではチェンジする。
- ミヨッペ
- サブロウの同級生。幼馴染で家が近所のサブロウを慕っているが、戦っている現状ゆえにあまり相手にされない。映画鑑賞が趣味のようだ。帰宅途中、川原で一人黄昏ていたジローと出会い、相談に乗ってあげようとした。彼女の言った何気ない一言（「大事なのは自分の気持ち」）が、ジローが洗脳を解く鍵となった。
- 揮大坊玲次郎
- 超能力と剣術を融合させた、ESP剣法を得意とするサブロウの仲間。寺の住職の息子で、竹刀を携帯。嘗てはバンバ側の一員だったが、サブロウとの戦いで改心した。サブロウと違い、変身能力は持たない。原作より若干クールに描かれている。
- コング大王
- 怪力を活かした空手技と超能力を兼ねて戦うサブロウの仲間。本名は原作でも言明されず。ごつい風貌と裏腹に犬が苦手。揮大坊と同じく、サブロウとの戦いで改心した超能力者の1人。揮大坊と同じく、変身能力は無い。なお、揮大坊とコング大王は高校生である。
- 服部半平
- 一人彷徨うジローを追っているへっぽこ探偵。ジロー捜索中に偶然戦っていたサブロウたちを目撃し、後を付回すがサブロウの超能力で散々な目に合う。OVAである本作のみ登場。
- オリュウ
- 超能力を得意とするミヨッペの妹。飼い犬の八五郎に跨って行動。川原で黄昏ていたジローと出会っている。
- イツツバンバラ
- 特撮版シリーズに登場した新人類の怪人。序盤で揮大坊、コング大王と戦い追い詰めたが、イナズマンの攻撃を受け逃亡。ジローのギターに擬態してジローを操った。また、特撮版になかった粘液状に体を変化させる能力を持つ。最後は正気を取り戻したキカイダーの電磁エンドで倒される。
- イチロー／キカイダー01
- かつて弟のジローに破壊された人造人間。ジローの脳裏に亡霊として表れ、ジローに心を捨てて「ただの機械」に戻る事を勧めた。
[編集] キャスト
- ジロー／キカイダー：関智一
- 風田サブロウ／イナズマン：山口勝平
- ミヨッペ：吉田小百合
- 揮大坊玲次郎：高木渉
- コング大王：長嶝高士
- オリュウ：かないみか
- 服部半平：キートン山田
- イチロー／キカイダー01：森久保祥太郎
[編集] スタッフ
- 原作：石ノ森章太郎
- 監督：紺野直幸
- 脚本：大西信介
- 脚本協力：村枝賢一
- スーパーバイザー：早瀬マサト
- エグゼクティヴ・プロデューサー：小野寺章
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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