エルマーのぼうけん
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『エルマーのぼうけん』(原題:My Father's Dragon)は、1951年にアメリカのルース・スタイルス・ガネットによって出版された児童文学作品である。挿絵はスタイルスの母親ルース・クリスマン・ガネットによって描かれている。日本語版は渡辺茂男によって訳された。1963年初版発行。
1997年、『エルマーの冒険』として日本でアニメーション映画化された。
目次 |
[編集] 概要
主人公の少年、エルマーは捕まったこどものりゅうを助け出すためにどうぶつ島に乗り込むが、そこにはさまざまな困難が待ち構えている。数々の困難を知恵と勇気を振り絞って切り抜けていくエルマーの姿を描いた作品。
[編集] 登場人物
- エルマー・エレベーター
- 物語の主人公。勇気あふれる賢い少年。9歳。ポップシコールニャ海岸沿いにある「かれき町」に住む。空を飛ぶことが夢であり、ねこからりゅうの話を聞き、どうぶつ島まで助けに行く決心をする。物語の始めに「ぼくのおとうさんのエルマー・エレベーターが小さかったときのこと」とあり、書き手はエルマーの息子ということになっている。
- りゅう
- 「そらいろこうげん」に住むりゅうのこどもで、名前はボリス。こどもゆえうまく空を飛べず、どうぶつ島に墜落してしまう。そこで動物達に捕らえられ、非常に太い綱で川岸に縛りつけられて、客や荷物を載せて川を飛んで渡るために奴隷のように使役されている。体は水色と黄色の縞模様で(足の裏のみ赤色)、赤色の爪と角、金色の翼を持つ。草食でシダやスカンクキャベツ、ミカンの皮などを食べる。
- ねこ
- 非常に年をとった野良猫。若いころはかなりの旅行家で、最後の旅行にみかん島へ出かけた際、立ち寄ったどうぶつ島でりゅうと知り合い、何日か会話する内にすっかり仲良くなる。どうぶつ島を出る時にりゅうに「いつか助ける」と約束をしたもののどう助ければよいかわからず途方にくれていたある日、かれき町の町角でエルマーに拾われる。
[編集] エルマーのぼうけんシリーズ
- エルマーのぼうけん(原題:My Father's Dragon)(1963年7月15日) ISBN 4834000133
- エルマーとりゅう(原題:Elmer and the Dragon)(1964年8月15日) ISBN 4834000354
- エルマーと16ぴきのりゅう(原題:The Dragons of Blueland)(1965年9月30日) ISBN 4834000494
- エルマーのぼうけんセット ISBN 4834030326 上3巻をセットにしたもの。
- すべて福音館書店から出版。
[編集] アニメ映画
「エルマーの冒険」というタイトルで1997年7月5日に公開。カラー作品で98分。
[編集] キャスト
- エルマー・エレベーター:YU-KI (TRF)
- ボリス(りゅう):林原めぐみ
- 猫:八奈見乗児
- オスゴリラ:郷里大輔
- 近眼ネズミ:野沢雅子
- ライオン:生瀬勝久
- ライオンママ:坂本スミ子
- エルマーの母:菊池麻衣子
- エルマーの父:高嶋政宏
- カモメ:龍田直樹
- イノシシ:矢尾一樹
- イノシシ:島田敏
- サイ:屋良有作
- トラ:銀河万丈
- トラ:沢木郁也
- トラ:佐藤正治
- トラ:塩屋浩三
- トラ:堀内賢雄
- ロージー:千秋
- ローダー:竹内郁子
- メスゴリラ:江森浩子
- ワニ:天田真人
- ワニ:掛川裕彦
- 店の料理長:田中和実
- レイチェル:菅原淳一
- ロベルタ:山崎たくみ
- ルーシー:大本眞基子
[編集] スタッフ
- 配給:松竹
- 監督:波多正美
- 演出:吉田俊司
- 製作:奥山和由/酒井政利
- プロデューサー:永島聡/岸本南
- 原作:ルース・スタイルス・ガネット/ルース・クリスマン・ガネット
- 脚本:寺田憲史
- 企画:谷田部雄次/樋口英樹/鮫島文雄
- 総作画監督:新井豊
- キャラクターデザイン:関修一
- 撮影:今泉秀樹
- SFX:木原悦郎
- 美術監督:西田稔
- 音楽:木根尚登
- 音楽監修:小室哲哉
- 主題歌
- OP「dragons' dance」YU-KI(作詞:小室哲哉・MARC、作曲:小室哲哉)
- ED「if you wish...」宇都宮隆(作詞:MARC、作曲:小室哲哉)