インターナショナル・ヘラルド・トリビューン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(International Herald Tribune)は、フランスのパリに本部を置き世界各地で発行される英字新聞。1887年創刊の『ニューヨーク・ヘラルド(New York Herald)』を前身に持つ。
ニューヨーク・タイムスとワシントン・ポストが経営に参画していたが、現在はニューヨーク・タイムズの傘下にある。世界11都市で印刷され、164カ国で発行されている。発行部数は約23万部。
[編集] 歴史
1887年、『ニューヨーク・ヘラルド』として、パリ在住の米国人向けに創刊。1934年にシカゴ・トリビューンのパリ版を買収し、題字にトリビューンが加わる。1966年、NYヘラルド・トリビューンが経営危機で廃刊になり、Wポストのグラハム会長が救済に乗り出す。一方、1960年にパリ版を発行していたNYタイムズは、苦戦を強いられていたため、同紙パリ版の発行を停止し、1966年にNYヘラルド・トリビューンの経営に参画。それ以降両社による折半出資で発行されてきた。
しかし、2002年10月、NYタイムズは、Wポストに対し、IHTの株式譲渡を迫り、それに応じなければ国際英字紙を新たに発刊し、IHTへの財政支援を打ち切ると通告。グラハム会長は、「極めて不本意で悲しい決断」として株式売却に応じた。 NYタイムズは国際展開を推進しており、先行するウォール・ストリート・ジャーナルとフィナンシャル・タイムズの二大英字経済新聞への対抗策との見方が専らである。Wポストは国際報道を傘下のニューズウィークに頼ることとなった。
[編集] 提携
日本では2001年に朝日新聞社と提携し「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン/朝日新聞」(ヘラルド朝日=旧朝日イブニング・ニュース)として発行している。現在、世界で9つの新聞社と提携している。提携関係にある新聞は以下の通り。
国際新聞との提携を含む: