イエローカレー
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イエローカレー(タイ語:แกงกะหรี่、Gaeng Ga-ree)とは、グリーンカレー、レッドカレーと並ぶタイの三大カレーのうちの一つ。タイ料理店やタイカレーのレトルトではオーソドックスなメニューで、レッドカレーやグリーンカレーと区別するためにその色にちなんでイエローカレーと呼ばれることが多い。ただし、タイ本国には黄色(イエロー)をした様々なタイプのカレーが存在している(そもそも一般的なタイカレーの色である)。
[編集] 特徴
一般的なイエローカレーはタイ語でゲーン・ガリー(แกงกะหรี่、Gaeng Ga-ree)と呼ばれるものである。イエローカレーは他のタイカレーでも使用されているココナッツミルクにココナッツクリームも加えるため、他のものと比べて豊潤でクリーミーな味わいがある。ゆえに香辛料特有の風味や辛味が抑えられ、タイ国外の人々には特に好まれる傾向がある。
ただし、ゲーン・ガリー以外にも黄色いカレーは存在しており、例えばゴールドカレー(英語ではGold curry、タイ語ではGang Luang)と呼ばれるカレーはゲーン・ガリーと比べて薄い黄色をしているものの、よりスパイシーで辛さも激しい。さらにジャングルカレー(Jungle curry、Gang Pa)と呼ばれる黄色味を帯びたカレーやオレンジカレー(Orange curry、Gaeng Som)と呼ばれる酸味のあるカレーも存在しており、色だけで判別するのは少々紛らわしい。
イエローカレーに特徴的な素材はターメリックで、独特の黄色味はその使用による。他にはブラックマスタードの種、クミン、ナツメグ、魚醤(ナンプラー)、ヤシから取れる砂糖、こぶ蜜柑(kaffir lime)の葉、ココナッツミルク、ライムジュースなどが主にベースとして用いられる。 具材はカモ肉、鶏肉、エビ、魚、各種野菜などから適当に選ばれ、多くの場合はライスかライスヌードルと伴に食される。
なお、タイ南部のイスラム教徒が多く住む地域で作られるイエローカレーはよりスパイシーで、色は茶や赤みがかっていることが多い。また、タイ国内の他の地域とは違い具材としてジャガイモの使用が普及している。
[編集] 関連項目
- グリーンカレー
- レッドカレー